開票スピード

2014年12月17日 (水) ─

 「おかげで寝不足や!」、「ハラハラしたわ!」、「なんでいつも最後やねん!」と開票日の翌日、電話やメールが殺到した。

 返事は「おかげさまで…」と続いて、笑い話のマクラ程度のことなのだが、確かに結果いかんにかかわらずわが選挙区奈良1区すなわち奈良市の開票は、他の市町村と比較しても群を抜いて遅い。

 過去6回の選挙を奈良1区で闘い、ここ5期連続小選挙区で勝利を得たが、そのいずれもが開票の速度は大変遅い。

 選挙区が奈良市のみ(旧都祁村を除く)の一行政区ということで、すべての投票箱が開票所の鴻ノ池の体育館にそろわないと開票作業が始められないという事情もある。したがって午後8時の締め切りから、遠くは旧月ヶ瀬村などから箱が届いて開票作業が始まるので、そもそも開始が午後9時半ころから。

 そしてそこからが長い。

 なぜ、そんなに時間がかかるのか!?

 ちょうど、投票日の奈良マラソンのスタートポイントで仲川奈良市長とご一緒だったので、そのことを伺うと、実は奈良市は他の行政区では行っていない「二回カウント」というのを行っているとのこと。

 初めて聞いて、大変驚いた。

 実は、15年前にある「事故」があったらしい。

 ある選挙で、開票作業を行い、立会人が確認を行っているところで最後の最後に疑義を呈せられた。再確認したところ、一部開票結果が異なってしまった。もめにもめ、また長時間経過していたところもあったらしく、時間も遅くて、職員もすでに帰宅したあと。結局、残っていた管理職の職員によって再度初めからすべて開票しなおした。その結果、開票作業が終わったのが、月曜日の昼過ぎになったらしい。選挙の結果は変わらなかったらしいが、大失態ということで、行政当局は異例の「二回カウント」を行うことにしたとのこと。

 行政事務の効率化で、開票速度を上げようというご時世なのに、「何とかならんですか?」と市長にもお願いしたところだが、なんせ奈良マラソン当日は開票当日でもあるので、致し方ないところでもある。

 こうして、奈良1区の開票は他のどこよりも遅くなってしまうらしい...。

 そして、これは「都市伝説」のようなものかもしれないが、もう一つ開票速度とは別に「票の出方」が「いじられてる」、という話。

 結果が早く出てしまうと面白くないからと、開票作業で票をためておいて、競った状態で開票速報を出させて、最期にドーン、ドーンと票を出す、という話。

 そもそもそんなことできるんか?、と思うし、真偽のほどはわからないが、まことしやかに言う人あり。

 まさに、都市伝説のような気がするが...。

 いずれにせよ、今後は、結果が早くわかるように、行政当局のみならず、自らも頑張らなければならないと、肝に銘じる。

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