5期目への決意

2014年12月16日 (火) ─

 6回目の選挙、5期目への挑戦を終え、5期連続で小選挙区で当選を果たすことができた。

 戦前より接戦と報じられ、厳しい戦いになると腹をくくっての選挙ではあったが、結果は相手候補の比例復活を許さない「完全勝利」を得ることができた。

 公職選挙法上、当選に関しての御礼挨拶をすることができないので、もどかしいが、奈良1区の議席を引き続き預けていただいたことを、大変重く受け止めている。

◆選挙戦を振り返って
 私には、選挙戦に入るまでの仕事として候補者の擁立という選対委員長の職責があった。

 一強多弱の国会情勢のもと、野党がバラバラに候補者を立て与党を利する事態を避けるため、野党間の候補者調整を行う重責でもあり、時間が限られる中、12月2日の公示日直前まで連日深夜に及ぶ交渉により、野党第一党の民主党と第二党の維新の党との間では、当初40~50あったバッティングを、21にまで減らしてきた。

 今回の候補者調整については、選挙結果を詳細に分析し総括する必要があるが、小選挙区制度のもと、野党がつぶし合っていては与党を利するだけという点は明らかであり、限られた時間の中、選対委員長として、「与党対野党」という選挙の構図をつくるための最低限の仕事はできたと自負している。

 一方で、自らの選挙については、党選対委員長としての職を全うすることとの兼ね合いで、党本部での選対会議や地方応援もあり、本格的に奈良1区に張り付けたのは公示後の週末からだった。

 さらに奈良1区は、自民党本部が、野党幹部を落選させるための重点選挙区とし、ヒト・モノ・カネを集中的に投入してきたと報じられていた。事実、選挙戦では、様々な形でのある種の「圧力」を感じ、これまでにない厳しい戦いとして臨んだ。

◆政治を変えるという約束
 今回の解散総選挙は、表向きは消費税引き上げ先送りが理由とされていたが、実質は、二閣僚の同時辞任をはじめとする「政治とカネ」の問題が発端だった。

 富める者から献金を受け、その見返りとしての政治を行う一方で、消費税増税や医療介護費の負担増などの負担を国民に求め、議員定数削減などの政治が身を切る改革は行わない。そのような、政治家自らが身を守り、金にまみれる旧来型の政治を打破し、日本の家族の暮らしを守るための本当の政治を実現することを、選挙戦で強く訴えた。

 それは同時に、私が15年前に政治活動を始めた時からの一貫した「政治家としての生き様」を問う戦いでもあった。私は、この15年間、一切の企業献金を受けずに活動してきた。それは、企業や一部の富める者ではなく、一人ひとりの国民のため、そして、政治の助けを本当の意味で必要としている人たちのために政治を行うためだ。

 5期目にあたり、今後も、「政治とカネ」の癒着を断ち、議員定数削減などの政治が身を切る改革を推し進め、そして、しがらみのない立場で国民に寄り添う政治を実現するために、理念を共有する政治勢力を結集させることが必要であると感じている。

 何があろうとも、今後も私は決してぶれずに、私が先頭に立ち、この国の政治を変えていく覚悟だ。その約束を果たすために、

 衆議院議員5期目を全力で駆け抜けていきたい。

5期目への決意