第870号 「再誕」を求めて

2019年1月26日 (土) ─

◆繰り上げ当選へ
 21日の午後2時過ぎ、樽床伸二代議士より、衆議院事務総長へ議員辞職願を提出したとのご連絡を頂きました。 これにより、28日の通常国会召集冒頭の本会議で樽床代議士の議員辞職が正式に受理となり、一昨年の衆議院議員選挙における比例代表名簿に基づき、私の近畿比例ブロックでの繰り上げ当選が確定する運びとなりました。繰り上げ当選手続きを経て、2月初には国会に初登院となります。
樽床代議士のご判断を尊重し、補選での必勝を心から願うとともに、このような出来事にただただ驚きつつも、これも天命であると重く受け止めて、国会議員として精進して参る所存です。

◆自問自答の浪人生活
 一昨年の10月22日の衆院議員選挙で落選し、果たして私に再び国政で働く使命はあるのかとの自問自答の日々が続きました。もはや自らの政治家としての役割は終わったのではないかとの思いが何度も頭をよぎりました。

 そんなときに、私が出会わせていただき、そして教えを頂けたのが、京都大原三千院門跡の堀澤祖門門主でした。門主からは「再誕」という言葉を頂きました。

 人は自らは生まれ出てくることはできない。 しかし、自らが自らに向き合い、自分とはどういう人間なのか、果たしてこの世に生まれて、この世で果たす使命はあるのか、それは何なのか、と徹底して自らに問いかけ見つめ直し、見性(けんしょう=さとり)するまで追い求める。それができたときに、人は自らを、自らで生み直すことができる。それを「再誕」という。門主のこの重い言葉を胸に、今日まで、無所属の活動を続け、浪人の仲間を募り、集い、そしてお互いに切磋琢磨し、鼓舞し続けて参りました。

◆真の「再誕」を求め
 23日、その堀澤祖門門主に、繰り上げ当選のご報告に上がりました。門主には、「再誕」というこの言葉で、私は今日まで、生きる目的を持ち続けることができましたと、心から感謝の言葉をお伝え致しました。うんうん、と頷かれ、厳しくもそして優しい90歳にならんとする門主のまなざしに、この1年2ヶ月の意味をあらためて感じました。

 答えを求めても手に入らないという苦しみを「求不得苦(ぐふとくく)」というそうです。答えが得られないのだから、何も解決しないように思えるかもしれないが、この苦しみの時を過ごすことこそが、実は様々な解決へ導きとなるといいます。私は、自らが再び国政で成し遂げるべき使命は、野党をまとめるのみならず、政界再編にあると思い、活動を続けてきました。これはまさに「求不得苦」かもしれません。しかし、もはや、何も失うものはありません。議席を得たからといって、私の「再誕」への道は完結するわけではありません。浪人時代の志をそのままに、 恐れずに、一歩一歩、歩み出す所存です。

 堀沢祖門門主からは、こうした取り組み一切は、最終的には「枠を破る」ということなのだと、お示し頂きました。真の「再誕」を求め、枠を破って参ります。(了)

 

森ちゃん日記「わが街を守るが繋ぐ歴史」
 毎年1月26日は文化財防火デーに指定されています。昭和24年1月26日に世界最古の木造建築物である法隆寺の金堂で火災が発生し、周辺の壁画などの重要文化財が焼損したことによって制定された経緯があります。その翌年には火災などの災害によって文化財をどのように守っていくのか、文化財保護の機運が高まり文化財保護法が制定され、1月と2月が一年のうち最も火災が発生しやすい時期であることもあり、全国各地の文化財所在地で防災訓練が実施されています。

 世界遺産や数多くの国宝を抱える県内でも、文化財防火デーを前に各地で防災訓練が実施され、先日も宇陀市室生寺での大規模な訓練がニュースに取り上げられていました。地元である富雄の添御県坐神社や霊山寺でも、毎年、地域住民と地元消防団が参加した防災訓練を実施し、地域が守り続けてきた歴史を次の世代へと受け継いでいく活動に参加することができます。奈良が寺社仏閣と共に歩んできた歴史の中に、地域を守っていく方の不断の努力がそこにあり、有形・無形の文化財が守られているのだと日々感じています。歴史と伝統の継承の中にこそ、心のふるさと奈良があると実感する、そんな日になる事を願っています。

第870号 「再誕」を求めて