第756号 党選対委員長就任

2016年9月24日 (土) ─

 21日、私は、党両院議員総会での了承を経て、民進党選挙対策委員長に就任しました。

◆選挙が政党を育てる
 私は、民主党の野党転落以来、選挙対策委員長、そして特命副幹事長として、選挙対策実務を担ってきました。「国民から審判を受ける選挙こそが、政党を育てる」との信念のもと、最優先したのは、党再生のため、選挙を取り仕切り、組織や態勢を完全に把握することです。

 しかし、参院選の厳しい結果からもわかるとおり、本来であれば最も重要なはずの地方組織の強化や各選挙区の実情に合わせた選挙活動などの「選挙対策実務の力」が、民進党にはまだきちんと備わってはいません。

 今回の選対委員長就任により、これまで培ってきた地方組織、支援者、他党とのパイプを総動員し、「選挙対策実務の力」の構築を加速化することが私に与えられた使命と自負しています。

◆目の前の課題
 直近の国政選挙として、10月23日に福岡6区、東京10区の2つの衆議院補欠選挙が行われます。

 いずれの選挙区も、自民党有力議員の逝去・都知事への転出を受けての選挙であり、民進党としてはたいへん厳しい戦いです。

 これまで私は、選挙担当の特命副幹事長として、福岡6区補選の組み立てを行ってきましたが、これからは2つの選挙区の責任者として、その厳しい現実を冷静に見極めつつ、新代表のもとでの初の国政選挙として、限られた時間的・人的・物的リソースの中での最善の策を考え、取り組みたいと思います。

 一方、安倍総理は、早ければ年内、または来年年明けの通常国会冒頭にも解散総選挙に打って出るとの憶測が流れています。民進党が新代表のもとで選挙を戦う態勢を整える前に選挙を行う、というのがその真意のようです。

 現在、奈良県を含む6つの県では衆院小選挙区を減少させることが検討され、大幅な区割り変更が予定されています。

 補欠選挙への対応と並行し、こうした変化にも対応した、総選挙への態勢づくり、そして他の野党との関係も含めた「連立方程式」を迅速かつ適切に処理していくことが私の目下の課題となります。

◆自らの役割を熟慮して
 先日の代表選挙において、私は特定の候補を支持せず、中立の立場で臨みました。

 したがって、今回の就任要請は、これまでの私の取り組みを純粋に評価して頂いた結果として重く受け止めました。

 ただ、同時に選挙を取り巻く状況が激変する中で、民進党を再生させ、再び政権交代可能な政党とするために、今、私自身に何が出来るのかを考えました。

 そして熟慮の結果、今までの取り組みを継続し、それを組織作りへと反映させて、生まれ変わらせることこそが、現時点における自らの役割であると考え、選挙対策委員長を受諾する決断をしました。

 今後は、そうした組織作りに加えて、野党共闘のあり方の検討や、候補者選定を急ピッチで進めていきます。(了)

 

スタッフ日記「聖地巡礼」
 現在公開中の映画「君の名は」は、この夏最大のヒット作と言われ、アニメでありながらすでに500万人以上の人が映画館に足を運んでいるとのことです。

 作中では、現実の東京の風景が各場面に登場します。我が家のすぐ近所の神社の石段も映画のポスターの背景モデルとして使われたほか、最寄りの駅前や歩道橋も物語の中にたびたび登場するようで、ファンが「聖地巡礼」と称して殺到し、雰囲気を味わったり、記念写真を撮ったりしているのだそうです。

 「聖地巡礼」というと、強い信仰心のもと、厳しい修行として宗教的聖地を巡るイメージを持ちがちですが、人の移動が活発化した江戸時代には、すでに諸国漫遊の大衆娯楽としての意義が大きくなっていました。お伊勢参りや富士講、西国三十三ヶ所や、四国八十八ヶ所などがその代表例です。

 私も三十三ヶ所や八十八ヶ所を回りましたが、道中、道行く人を見ていると、厳しい修行というよりも、旅を楽しみながら巡礼しているという方が大部分に感じました。

 人はなぜ「聖地」を巡るのか?それは今も昔も、日常から離れ、異空間へ身を置く体験へのあこがれからだと思います。

 そして、身を置く異空間が、昔は神話や仏教説話といった宗教物語、現代ならば宗教にとどまらず、小説や映画といった物語と結びついた場合に、訪れる人にとってさらに深い感慨が生じる「聖地」となるのでしょう。

 世は移り変わっても、その時代時代の産み出す物語と結びついた「聖地巡礼」は変わらず繰り広げられていくことと思います。(アタリ)

第756号 党選対委員長就任