大悲の鎧、忍辱の甲

2010年2月11日 (木) ─

 今日は祝日といえども、週の中日だしかつ明日の予算委員会集中審議も控えていることから在京。そして、役所詰めての作業や会議、官邸での打合せ。雪になるとの天気予報もあったが、確かに冷え込み厳しい。雪になる前に、帰ってきた。

 今週は予算委員会の基本的質疑の三日目にあたる一昨日に、河野太郎代議士より指名があり答弁。冒頭から答弁始めたが、全閣僚出席の基本的質疑だから、役所の判断の部分は前原大臣が率先して答えられる。

 財団法人道路保全技術センターに関する質疑。質疑直前、答弁席までやってきて「どこまでやれる?」と聞くもんだから、思わず苦笑い。質疑はあっという間に終わったが、河野代議士の「与党時代にやりたかった」という言葉は、実感こもってた...。

 この予算委員会、いろいろあるが、僕はいたって心平らかにいる。

 先週末、地元奈良の信貴山へ毘沙門天王を参拝しに行った。わが守護神である毘沙門天王にはいつも、大きな力をいただいている。

 勤行の中、ふと、毘沙門天王和讃(びしゃもんてんのうわさん)の一節が飛び込んできた。

 大悲(だいひ)の鎧(よろい)身を飾り、忍辱(にんにく)甲(かぶと)を首(こうべ)に着(き)。

 軍神(いくさがみ)である毘沙門天王は、人を慈しむ円(まどか)な思いである大慈悲の心で身を固めており、人に危害や損害を与えようとする尖った破壊の心である悪魔を降伏させてしまう。

 また、甲(かぶと)はどんな逆境にあっても決して腹を立てない忍辱の甲。敵といえども感情にまかせた怒りの心で害することなく大悲によって改心させていく。和讃の一節は胸に響く。

 そして毘沙門天王のお姿は、いつにもまして厳しくもあり穏やかでもあった。

 大きな力を与えていただき、国会に臨む。大悲の鎧、忍辱の甲に、僕も身を固めて。

大悲の鎧、忍辱の甲