第901号 野党共同会派へ参加

2019年9月28日 (土) ─

 24日、私は記者会見を開き、次期臨時国会に向けて新しく結成される野党共同会派「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」への参加を表明致しました。

◆要請に応え参加を決意
 私は、今年2月の繰り上げ当選以来、政党だけではなく会派にも属さない完全無所属議員として活動してきました。特定の野党や会派に所属するよりも、自由な立場で各党をつなぎ、野党勢力の結集を目指すのが、私の役割であると認じてきたからです。

 今回、野党共同会派の結成が合意された後、立憲民主党・国民民主党両党の幹事長から、共同会派参加の要請を頂きました。このまま完全無所属を貫くという選択肢もありましたが、野党勢力結集が新たなステージに入る中、次なる課題は選挙区調整であり、私が主催する一丸の会メンバーの野党統一候補としての扱いなど協議のテーブルにつくためにも、その流れの中心に飛び込むことで、より大きな野党連携を模索できるのではないかと考えるに至り、要請に応じて参加を決意致しました。

◆会派の中で党をつなぐ
 共同会派はあくまで国会内での行動を共にするものであり、現時点で各野党が一つの党になることは予定されていません。私も、政党としては無所属のままの参加となります。共同会派を核としたさらなる大きな野党の塊を目指して、会派内外をフットワークよく行動するためには、無所属の立場の方が適していると考えています。

 次期衆院選での当選を目指す浪人集団である「一丸の会」の代表としての立場もそのままです。一丸の会をまとめると共に、れいわ新選組のように、現時点で共同会派に参加していない党との連携も引き続き模索していきます。

◆野党一丸を目指して
 国会活動としては、共同会派に参加することで、1人では困難だった国会質疑や議員立法の立案・提出、会派での勉強会を通じた政策立案などが行えます。浪人時代を含め皆さまからお聞きしてきた生活の悩み、消費税増税に伴う家計の問題、地方活性化策、そして安倍総理が強行しようとしている憲法改正問題等に、しっかりと対案を持って取り組んでいきます。

 ようやく第一歩を踏み出したとは言え、与党に対抗できる野党勢力の結集はまだまだ道半ばです。私は、野党各党は必ずしも政党として一つとなる必要はないと考えるようになりましたが、与党に対抗する、有権者の受け皿となるためには、各党が連立して政権を担える体制を提示しなければなりません。また、緩やかな連合体である共同会派のまま衆院選を戦うのならば、各党候補者間の選挙区調整や政策のすり合わせなど、単独の党で戦うよりも遥かに困難な局面が予想されます。民主党時代の選対委員長としての経験を生かした調整を行うことも、私の会派内での役割と考えています。

 一旦は見送られた衆院解散ですが、解散カードは総理の手に温存されたままです。2012、2014、2017年と2~3年周期で、秋から冬にかけて臨時国会での解散が相次いでおり、衆院解散総選挙は年内にも行われる可能性があります。一丸の会の代表として仲間と共に、各野党をまとめ上げ、「一丸となって」与党と戦う体制を構築するため、会派の中で汗をかいていきたいと思っています。

 

スタッフ日記 「福沢諭吉から渋沢栄一へ」

 1万円札が福沢諭吉から日本の資本主義の父と言われる渋沢栄一へ、5千円札が樋口一葉から津田塾大学創始者の津田梅子に、そして、千円札が野口英世から日本近代医学の父と呼ばれる北里柴三郎へと、2024年度をめどに変更されることが、今年4月に報道されました。

 聖徳太子の1万円札が発行されたのが昭和33年、大卒初任給が1万3千円ほどの時代に初めて発行された1万円札。父に見せられ、子供のころ10円玉を握って毎日通った駄菓子屋に「これ持って行ったら店に有るもの全部買えるんやろうな~」と羨ましく思ったのを思い出します。

 そして諭吉へ。昭和59年に発行が開始され、私の財布にも万札が入るようになりました。

 当初は、ニセ札との戦いであったような気がします。特殊インクの開発やホログラムの採用など偽造防止技術の向上により、海外に行った際100ドル紙幣は念入りに調べられるのに対し、日本の一万円札紙幣はすんなりと受け取ってくれるという経験もしました。

 今度は渋沢栄一。紙幣に経済人が用いられるのは初めてのことだと言われています。現在の東京証券取引所、東京ガス、サッポロビール、みずほフィナンシャルグループなど500近い会社の設立に尽力するなど、日本の資本主義の礎を築いた人物だと言われています。私も含め「なぜ?」と思われる人もいらっしゃると思いますが、経済の好循環は大事なことです。「偉大なベンチャーキャピタリスト」の力を借りて全ての国民に(私にも)公平に新しい1万円札が届きますように。そして、手に取る日を楽しみに。(スギ)

第901号 野党共同会派へ参加