第647号 議員の資質と政党の役割 

2014年7月12日 (土) ─

 政務活動費の不正使用問題で兵庫県議の記者会見が連日報道されています。報道の扱いの是非は別として、この問題は政務活動費のあり方、議員の資質、政党の役割について重要な問いを投げかけています。

◆「釈明」にならない釈明会見 
 記者会見は、説明責任を果たすために開く釈明会見として、やってはいけないことばかりをやっていたという印象です。 

 まず、冒頭で「私が怖いなと感じた時点で記者会見を打ち切る」と発言していましたが、公人が説明責任を尽くすべき場で、まず説明を受ける側にプレッシャーを与えるというやり方はおかしい。論理のすり替えも目立ちました。さらに、聞く側が冷静なのに、窮地に陥って感情的になってしまっていました。 

 あの記者会見を見れば、多くの人が「説明できないことをしたのだろうか」と思うのも仕方がありません。事実は明らかではありませんが、もし仮にカラ出張や目的外使用をしていたならば言語道断です。

◆政務活動費は「ムダ」か 
 今回の問題をきっかけとして、「政務活動費はムダだからなくした方がいい」という議論が出かねません。しかし、ここは冷静に議論すべきです。 

 領収書や出張報告書など証拠の提出を義務づけ、使途をチェックする制度を整えなければならないのは言うまでもありませんが、政務活動費を廃止してしまえば議員活動が成り立たないのも現実です。行政という強固な組織に対して、人手・情報の点で不利な議員個人がチェック機能を果たすためには、一定の活動費は必要となります。 

 真面目に政治活動している議員は数多くいます。地方自治体の予算や条例をチェックするのは、不可欠の役割です。彼ら、彼女らが十分な活動ができなければ、結果として、有権者が不利益を被ることになります。

◆議員の資質と政党の役割 
 一方で、今回の政務活動費の問題や、東京都議会のセクハラやじ問題などで地方議員の資質が問われていることも事実です。 

 民主党は有権者の負託に応える候補者を来年の統一地方選に送り出します。前回の2011年の統一地方選で、民主党は定数3名以上の選挙区では複数候補を立てましたが、今回は、単に候補者の数というのではなく、結果、すなわち「当選率」と「議席占有率」にこだわります。「当選率」とは、立てた候補者のうち何名が当選したのかに関するもので、「議席占有率」とは、定数全体に対して党がどの程度の議席を占めるのかに関するものです。当選率を上げるためには、本来、候補者数を絞った方が有利なため、当選率と議席占有率を両立することは容易ではありませんが、選対委員長として、できるだけ多くのよい候補者を厳選して立て、両者の両立を図ります。 

 候補者については、生活者の目線に立つことが第一です。高齢者、子供、女性など弱者に対して暖かみがある人かどうか、また、声なき声に耳を傾ける、上から目線ではない人を選びます。政党の役割は、政策と候補者を有権者に提示することです。責任ある公党として、人格、識見ともに十分な人を議会に送り出し、地方議会に対する信頼を回復する。その戦いこそが来年の統一地方選です。(了)

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スタッフ日記「ワールドカップ」 
 国際サッカー連盟FIFAが主催する世界選手権大会ワールドカップ。テレビの世界視聴率はオリンピックよりも高く、世界で一番見られているスポーツイベントだそうです。 

 日本代表の初戦は日曜日の午前10時。家族そろって観戦するのに絶好の時間でした。この日、私は滋賀県にいました。町は静かでひと気も少ない感じ。私も初戦が気になって、小さなテレビで観戦すると、なんと1点リードしているではないですか!「やるじゃん、日本!」。そうだ、折角だからサムライブルーを着て応援しよう!と、一緒に滋賀に入ったしずちゃんと急遽日本代表ユニフォームを購入しました。背番号は、しずちゃんが明治大学繋がりで長友選手の5番、私は突破力が大好きな岡崎選手の9番。ユニフォームを着ると、一層日本人魂のようなものが湧きあがり、選手やサポーターとの同志感が高まりました。なんか選挙と似ています。 

 残念ながら日本は負けましたが、この試合の最高視聴率は50.8%で今年の全番組中最高の視聴率だったそうです。大勢の人が同じ時間に日本の勝利のために心を一つにしていたという事です。 

 日本はグループリーグで敗退となり、色々言われておりますが、予選を勝ち上がって本大会に出場し、夢の舞台で戦った選手たちはやっぱり凄いです。サッカーは体力や技術だけではなく、仲間を信じるチーム力と戦術、さらに人間力も問われ、それぞれが複合的に強くならないと勝てない勝負なのだと分かりました。どの組織にも通じることかもしれませんね。(チョロ)

第647号 議員の資質と政党の役割