2年ぶりの原爆死没者慰霊式

2015年8月5日 (水) ─

 昨年の6日は、父の葬儀だった。

 子どもたちが幼い頃から、家族全員で通い続けた、「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式典」だったが、出席がかなわなかった。

 解散して総選挙になっても、とんぼ返りででも参列してきたのだが、さすがに、喪主としての勤めを果たさなければならなかった。

 そして、今年は2年ぶりに平和祈念式典に出席する。

 明日6日は朝からの式典だが、その前日は様々な団体、NGOあるいは宗教団体等が街の至る所で平和のための催しを行っている。

 今年は、連合2015平和ヒロシマ集会と、太光寺の平和の鐘の集いに出席するため、昼前に東京を出て広島に向かう。

 戦後70年の節目の年の慰霊に向けて、岡田代表からも「原爆投下70年というこの節目の年に、日本の平和と繁栄を支えてきた憲法の平和主義を大きく変容しかねない安全保障関連法案を安倍政権が推し進めていることに強い憤りを感じています。政府案は廃案とし、日本と国際社会の平和と安全のために本当に必要なものは何か、与野党で徹底的に議論することを強く求めます。」のコメントが発された。

 参院では安保法制審議が続いているが、定例日を重ねていくと、8月末には120時間に迫る勢いになる。

 9日開票の埼玉県知事選における自民候補の得票率、あるいは16日告示の盛岡市長選の行く末などによっては、更なる政権支持率低下が免れない可能性もあり、緊迫はいっそう高まる。

 安保法制に批判が多いならいっそ、8月末に強行し、9月8日からの自民党総裁選でなんとか候補者を出させて電波ジャックを図り、結果、安倍総裁再選ということで、支持率復活のきっかけにしたいなどの手前味噌なシナリオも聞こえてきた。

 今日と明日は静かに祈り、月末に向けてのあらゆる可能性を探りながら、様々な準備を進める。

2年ぶりの原爆死没者慰霊式