4年ぶりの台湾
2008年3月15日 (土) ─
台湾にいる。ちょうど4年ぶりになる。台湾総統選挙の視察団の一員として野田佳彦団長の下訪台である。
前回の総統選挙のときは、陳水扁総統候補が銃撃されるなど波乱の選挙となりおまけに結果も0.22%差と僅差による陳候補勝利で、なんだかとんでもない選挙という印象だった。前回は同僚の長島代議士と二人だったが、今回は野田団長以下7名の所帯である。自ずと台湾側の受け入れ態勢も違う(ような気がする...)。
国民党、民進党それぞれの情勢を視察しながら感じたのは、かつての陳総統のときのようなカリスマ性を持った候補ではないということからか、国民の少し冷めた様子だ。前回は、銃撃もさることながら民進党の現職総統が二期目に挑戦ということで李登輝前総統の動向や中国の牽制も含め、台湾が大きく変わっていくのかどうかということが注目されていた。
しかし、今回はもはや台湾の独立などは問題の埒外におかれ、経済成長に焦点が向いている。ある意味、国民生活に政治が目を向けている状況になったということか。
これって、小泉政治後の日本と同じ状況下の気がする。国民がカリスマの退出により、興奮と熱気から冷めたときに現実の生活に愕然とする。共に、実務的な解決策の提言をぶつけ合うということで、選挙自体は非常に地味になっている。
今日は、馬英九候補の演説会に行ってくるが、「生活」をどう変えようとしているのか、それを伝えようとしているのかしっかりと見てくる。
4年ぶりの台湾