第879号 統一地方選前半を終えて
7日、統一地方選前半の投開票が行われ、奈良県でも県知事選挙と県議会議員選挙が実施されました。
◆無所属の立場で応援
私は今回、特定の政党に属しない無所属の衆議院議員として、党派にこだわらず、地方自治を担うにふさわしいと考えた候補者を応援しました。県議会選挙では、かつての民主党・民進党の仲間で、奈良のために懸命に活動して来られた現職候補を中心に幅広く応援しました。
応援に入った候補者のうち、奈良市・山辺郡選挙区では猪奥美里候補が12,794票、田尻匠候補が6,847票、大和郡山市選挙区では藤野良次候補が8,325票、橿原市・高市郡選挙区では森山賀文候補が8,830票、香芝市選挙区では尾崎充典候補が8,507票をそれぞれ得て、当選を果たされました。当選者の皆さまが、未来の奈良のためにそれぞれの地域を代表してご活躍されることを期待します。
◆フレッシュな首長も誕生
また、奈良県外の県議候補者も、ぜひ地域のため活躍してもらいたいと考えた候補者の応援には積極的に駆け付け、全員当選を果たせました。
その中でも、かつての党の仲間で、あえて今回衆議院議員を辞職され、無所属の立場で政令指定都市である相模原市長選に立候補された本村賢太郎候補には大いに期待し、2度現地に入ってマイクを握り、応援しました。首長選挙は全国的に多選の与党系現職が強さを発揮する中で、本村候補は見事132,186票を得て、現職を破って初当選を果たされました。地方から声をあげることの出来るフレッシュな首長が誕生したことは大変喜ばしいことです。
◆統一地方選後半に向け
統一地方選前半を総括すると、地域によっては野党が健闘したところもありましたが、全体としてはやはり与党の優勢が目立ちました。41道府県議選の全2277議席のうち、自民党は1158議席を獲得し、前回2015年に続き再び過半数に達しました。
一方、野党は道府県議選で、立憲民主党が改選前の87議席に対して118議席、国民民主党が、改選前の142議席に対し83議席となりました。一見、立憲民主が好調で国民民主が退潮しているかに見えますが、国民民主は、党籍を持ちながら無所属で戦った人も含めると、177人が立候補したうち135人が当選しており、当選率は76.3%で、2015年の民主党が74.6%だったので、それよりも高い比率となっています。
とはいえ、政令指定市議選も含めて与党が前回並みの議席を確保して、安定的な基盤を維持したということができます。あらためて、分裂が固定化されつつある野党の弱さを認識する結果でした。
21日には統一地方選の後半戦が行われます。桜田五輪大臣や塚田国交副大臣が失言で辞任するなど、リアルタイムで政局は動いています。一つの失言が大きく情勢を変えることもあります。後半戦に向け、地域の課題をすくい上げることの出来る候補者をあらためて人物本位で見極めて、応援すべき候補は全力で支援していきたいと思っています。
スタッフ日記「令和を生きる」
新元号「令和」が発表されました。
昭和生まれの私としては、5月から3つめの元号を生きることになりますが、4つ、5つと元号を体験されることになるご長寿の方々も多くおられます。西暦で言うと、明治は1912年7月30日まで、大正は1926年12月25日までとなっており、誕生月を考えずに大まかに計算すると、今年で満93歳以上なら4つの元号を、満107歳以上なら5つの元号を生きられることになります。正確な数は公表されていませんが、今年で満107歳以上を迎えられる方は、国内で2000人はおられると推計されるそうです。
さて、昔から還暦をはじめとして、年齢を重ねるごとに長寿のお祝いがされてきました。最終的には120歳の大還暦までお祝いは続くようです。ただし、国内はおろか、全人類で見ても、120歳以上生きた記録が残っている方は、1875年から1997年まで生きたとされるフランス人女性一人だけです。しかも、今年になってから、その記録も実は、娘が母親に成り代わって親の年齢を名乗っていたのではないかという疑惑が取り沙汰されています。真偽は不明ですが、明治から令和まで生きて来られたお元気なご長寿から、少なくとも国内では初の120歳大還暦をお祝いされる方が出て来られることを願っています。
今までは達成困難だった大還暦も、近年生まれた子どもの平均寿命は107歳になるのではないかという研究もあるそうで、令和に生まれた子どもにとって、将来的には大還暦のお祝いも普通になるかも知れませんね。(アタリ)