第720号 2016年頭所感

2016年1月2日 (土) ─

 新年あけましておめでとうございます。

◆国会論戦の先頭に立つ
 昨年は、新年早々に、党員サポーターも参加した民主党代表選挙があり、岡田代表が誕生致しました。新執行部発足に伴い、私は党務を離れ、国会論戦に戻ることになりました。

 委員会では予算委員会、環境委員会、原子力問題調査特別委員会に所属しました。また経済産業委員会と本会議討論含め、エネルギー問題中心に計18回の質疑に立ちました。久しぶりに野党議員として国会中心の職務に取り組んだ1年でした。

 また、党のネクスト環境大臣•原発担当大臣として政策立案、決定にも大きく関わりました。とりわけ、ライフワークであるエネルギー政策については、年末に行われた地球温暖化対策のための国連の会議、COP21に向けた我が国の約束草案に、野心的な温暖化対策目標を提起するため全力を尽くしました。

 政府の掲げる目標は後ろ向きなものでした。それに対し、我々は「CO2削減目標を2030年に30%(1990年比)にする」という野心的で現実的な目標を掲げ、それを再生可能エネルギーと省エネ推進によって実現するという申し入れを行いました。

 さらに、11月には、実際にCOP21に参加し、衆議院を代表して列国議会同盟(IPU)の国際会議の場で、将来における我が国のエネルギー政策のあり方を、国際社会に改めて強く発信して参りました。

 また、その他にも党の年金改革提言の取りまとめに中心となって関わり、子育て支援も含む社会保障を中心とした再分配政策の強化にも努めました。

 このように、政策に関しては、一歩ずつ歩を進めてまいりました。今年も、軽減税率や社会保障経費のカット等の争点が浮上しており、引き続き国会論戦の先頭に立ち政府を厳しく質(ただ)していきます。

◆野党結集の先頭に立つ
 一方、「再び野党結集をはかる」というかねてからの持論についても力を注ぎました。

 昨年5月の大阪都構想をめぐる住民投票は、選対委員長時代に作ったプラットフォーム「府民のちから」を中心に活動を行い、僅差で勝ちきることができました。そして、これをきっかけに、再び、特命担当の副幹事長として執行部に戻り、選挙対策を中心に「幹事長特命事項」に取り組むことになりました。

 秋の大阪市長・府知事ダブル選挙では、野党結集のため、水面下の取り組みも含め奔走しましたが、残念ながら結果は完敗となりました。今後を考えると、第三極として与野党をけん制する勢力ができてしまうのは避けたいところでしたが、この現実をしっかりと受け止め、戦略を立て直して取り組んで参ります。

 そして年末には、今年の夏の参院選挙に向けた総合選対本部の副事務総長として全国の選挙対策に取り組むことが決まり、ちょうど1年ぶりに選挙実務の党務に復帰することになりました。

 衆参ダブル選もささやかれる中、健全な二大政党政治を目指し、立ち止まることなく、穏健保守の担い手として、中道・リベラル保守勢力の中心として、選挙実務や争点設定も含め、全力で取り組み、全力疾走して参ります。(了)

 

スタッフ日記「しめかざり、いつまで飾りますか?」
 毎年年末に実家に帰ると、すぐ玄関先の注連飾り(しめかざり)が目に入ります。「真新しい」注連飾りを目にするといよいよお正月だなぁと感じます。

 さてさてこの注連飾り、皆さんはいつまで飾っておかれますか?

 一般的には松の内(1月7日)までとされていますが、関西地方ではどんと焼きが行われる小正月(1月15日)、二十日正月(1月20日)までという地域が多いそうです。

 驚かれる方も多いのですが、私の出身地、三重県の伊勢周辺、松阪、志摩地方ではこの注連飾りを一年中飾っています!一年ですから、付いているミカンもミイラになってしまいます。

 年中飾っているからこそ「真新しい」注連飾りはお正月限定の風景です。どんと焼きももちろん行われますが、うちの地方では「去年の注連飾り」をお返しする行事で、焼くのは「今年の注連飾り」ではありません。

 この風習はその昔、伊勢の地を訪れたスサノオノミコトが、貧しい農民から受けた一宿一飯の恩に対し、「この地に悪い病気が流行ったときには、茅やわらを束ねて作った大きな輪を着けなさい、そうすれば免がれるでしょう」と言った故事に由来しているそうです。

 しめ飾り研究家の森須磨子さんによると、大きくはごぼうしめ、玉飾り、輪飾りなど5種類程に分けられる注連飾りですが、細かく見ると全国に多種多様にあり、種類を数えることができないそうです。

 皆さんのお宅はどんな注連飾りを飾られていますか?ご近所の、また帰省されたご地元の、いろんな注連飾りを見比べてみて下さい。きっと新しい発見があると思います。(ハム)

第720号 2016年頭所感