第670号 2015年 年頭所感

2015年1月1日 (木) ─

 新年あけましておめでとうございます。

◆選挙と政策に邁進
 昨年は選対委員長として年明けに公認内定者133名を決定し、統一地方選の準備と併せて総選挙に向けての野党間の選挙区調整に水面下で取り組んできた1年でした。あらゆる政党の責任者とホットラインで結ばれる関係の構築は、私にとっても今後の政界の中での大きな財産となったと思っています。

 一方、国会活動では福島第一原発の事故収束・廃炉のための措置を国主導で行うため、「廃炉機構」設置を政府に先駆けて提言し、経産省の法案作業を野党の立場にいながら主導し、廃炉支援機構を設置致しました。全く異例ではありましたが、首相補佐官として原発事故に向き合った経験と責任から与野党の壁を越えて、時として茂木経済産業大臣とも連携して国益に資する法案策定ができたと自負しています。

 また、経済政策としても重要な地方の活性化策では、財源を丸ごと地方に移すべきことを主張し、政権時代に行った地方への一括交付金の復活法案を政権時代からさらにバージョンアップした形で議員立法し、他の野党と共に国会に提出しました。

 さらに、党内では「まぶち年金改革私案」を1月に発表し、現実的な年金改革案を具体的に示すことで、新民主党年金改革案の土台を作りました。

 こうした選挙・政局・政策の3要素を着実に進めていく中、昨年末、総選挙を迎えました。 突然の解散ではありましたが、政治家として「政治とカネ」の癒着を断ち、既得権を打破する改革に邁進し、私の政治家としての原点である「『家族』の暮らしを守る」政治を訴え、逆風の中、79,265票を賜り、再び議席を預かることとなりました。5期連続の小選挙区での当選です。引き続き、5期目の任期を全力で駆け抜けていきたいと思っております。

◆国会論戦の先頭に立つ
 選挙結果を受けた海江田代表の辞任に伴い、新代表が今月18日に党員・サポーターの皆さんの投票も受けて選出されます。私自身は、今ひとたびの研さんが必要だと考え、今回は代表選候補者を支える側に立つつもりです。その上で、新体制の下では、衆院議員として私の原点である国会質問の先頭に立ちたいと思っています。穏健保守や保守リベラルの立場から、子育て支援や年金・介護・医療などの社会保障政策、そして現政権に欠けている再分配政策を主軸に置き、国会論戦に臨みます。

 また、巨大与党に対してチェック機能を果たしうる野党が必要であると考える多くの国民の皆様の期待に応えるため、志を同じくする仲間と共にバラバラの野党をまとめ上げ、さらには与党も巻き込んだ政界再編、そして自民党に対抗しうる新たな軸をつくるための取り組みを進めていきます。

 国政に挑戦すると決めて以来15年間、1円たりとも企業団体献金を受けずに政治とカネの癒着と一切のしがらみを断ち切り、ブレない姿勢で改革に邁進し続けてきました。5度目のご負託を頂けたことを重く受け止め、奈良1区の代表として、奈良の皆さんの暮らしを守る代表として、誰にも負けない強い思いで、今年も全力で頑張って参ります!(了)

 

スタッフ日記「本年もよろしくお願い申し上げます」
 食べる事の大好きな私にとって、正月と言えば、おせち料理です。

 スーパーやコンビニなど元旦から営業している店が多数ある今でこそ不自由はありませんが、半世紀ほど前、私の子供の頃の三が日は、まったく店など開いていなかったため、ひたすらおせち料理と雑煮の毎日でした。

 さすがに3日目くらいには父が、すきやきでも食べようかと、おもむろに冷蔵庫から肉を出して来てくれるのが恒例行事で、その言葉を聞くとホッとしたのを覚えています。

 私の家は商売をしており、大晦日はかきいれどきだったので、両親が帰ってくるのはいつも朝の2時、3時でした。だからおせち作りは祖母の役割でした。年末28日頃からぼうだらを戻したり、おもちをついたり、黒豆を煮込んだり、重箱の中を魔法のように料理で埋めていきます。その横でおもちを丸めたりつまみ食いをするのが私の役割で、祖母にほうきやはたきで追いかけ廻されていたのも今は懐かしい思い出です。

 我が家の雑煮は、白みそ仕立てで焼いた丸もち、小芋、大根、豆腐、水菜が入り、きなこでいただくスタイルです。「きなこで?!」とびっくりされた事がありますが、これは奈良と和歌山の一部の文化のようです。

 日本全国比べると、すましや赤みそ白みそ小豆汁、またお餅も角餅丸餅そしてあん餅まで(しかも焼いたり煮たりする)雑煮の種類は数え切れません。日本料理が「和食」として世界無形文化遺産に登録された今、その全てを食べ比べてみたいと思うのは私だけでしょうか。

 1年の計は元旦にあり。今年の目標はおいしいものを食べまくる、これで決まり!(スギ)

第670号 2015年 年頭所感