第664号 地方創生へ「対案」提出

2014年11月8日 (土) ─

 5日、私が原案を作成し、国会に提出した「国と地方公共団体との関係の抜本的な改革の推進に関する法律案」が地方創生特別委員会で審議され、筆頭提出者として提案理由説明及び答弁に立ちました。

◆目玉は一括交付金の復活
 法案の目玉は、民主党政権で導入した地方の自由度が大きい「一括交付金」を、政権時の経験を踏まえてバージョンアップした形で復活させることです。

 「一括交付金」は、従来の省庁ごとに縦割りで使途が決められた「ひも付き補助金」を廃止し、地方が、実情に応じて使えるよう自由度を高めた交付金です。民主党政権で、地域主権改革の一環として導入しましたが、自民党への政権交代後、2013年に廃止されました。

 自治体から評価する声があった一方で、①内閣府に計画を提出した後、事業ごとに担当する各省庁に割り振られる結果、内閣府と各省庁との両方で手続きが必要で二度手間になる、②自治体の裁量が広い反面、税金が有効に使われたのか政策評価がしにくい、③予算を実際の事業に割り振る際の基準が不明確等の問題点が指摘されていました。

 今回の法案の肝は、単に一括交付金を復活させるだけでなく、これらの問題点に対する「解」を提示し、バージョンアップしたいわば「新・一括交付金」の姿を提示することです。

 ①については、沖縄振興交付金の例を参考に、計画受理から交付までを内閣府が一元的に対応すること、②については、国と地方が連携して計画を策定し(事前の検証)、執行後には、自治体が情報を公開し、地方議会や地域住民がその内容をチェックできるようにすること(事後の検証)、③については、実際の事業に予算を割り振る際の客観基準を法令等で示すことにより対応することとしました。

◆対案提出の意味
 委員会では、政府提出の地方創生法案とセットで審議・採決され、政府案は可決、本法案は、残念ながら否決されました。

 では、与党多数の国会で、この対案を提出した意味はどこにあったのか。一つは、今後の議論をリードすることです。政府案は、組織と戦略策定を定めただけのプログラム法案に過ぎません。中身の検討は、法案成立後となります。民主党が先鞭をつけた地域主権改革について、具体案を政府に先駆け提示したことで、今後の参議院での審議、そして政府内での施策検討に本法案の内容が活かされることを期待します。

 第二に、野党共闘との関係です。今回の法案は、民主党が原案をまとめた上で各党に呼びかけ、民主、維新、みんな、生活の4党共同で提出しました。野党各党がそれぞれの主張を持つ中、民主党がリーダーシップをとり、「地域主権改革」というテーマでまとまれたことは、野党共闘の実績という点でも意味を持ちます。

 政権を担った経験を活かした「創造的野党」として、単に反対の立場を取るだけでなく、政府与党に先駆けて政策を提示し、議論をリードしていく。選対委員長としての職務を全うしつつ、全国を飛び回る中で見聞きした国民の声を国政に届けるため、一つ一つの課題に地道に取り組んでいきます。(了)

スタッフ日記「頭の傷」
 私には額から側頭部にかけて大きな線状の傷跡があります。歩き始めて間もない1歳の頃、住んでいたアパートの2階から柵を乗り越え、下のコンクリートの上へ落ちた時のものです。

 声もあげずぐったりしていた私はすぐ病院に運ばれました。駆けつけた親戚は皆「これはあかんかもしれん」そう思っていたそうです。

 日曜にもかかわらず工場に出ていた父は連絡を受け、病院に駆け込みました。頭部の緊急手術が必要で、助かる見込みは厳しい。上手くいっても後遺症は必ずある、そう医師は説明しました。

 父は医師に頼みこみ手術に立ち会ったそうですが、頭皮がめくられ、医師がむき出しの骨に手動のドリルで穴を開けようとした時、看護師と目が合い、促されて手術室を出ました。

 執刀して下さった医師は丁度その日、自宅で車にゴルフ道具を入れ、出かけようとしていたその時に病院から電話を受けたとのことでした。

 「あれ程お医者さんが有難いと思ったことは無い」遠くを見る目で父はそういっていました。私と同じ位の子供を持つ医師は、私達が病院に行くたび両親に「この子しゃべるか?なんかおかしいとこないか?」何度もそう尋ねていたそうです。

 思い出すと私が小さい頃、父は随分と優しかった記憶があります。家の中には買ってもらったおもちゃが沢山ありました。今考えると、日々成長する私が何かを欲しがることすら父にとっては嬉しい事だったのだろうと思います。

 私はこの年末に結婚します。母が10年近く前に他界し、年々老いていく父と一緒に穏やかな時間を過ごすことできればと思っています。(チュウ)

第664号 地方創生へ「対案」提出