第625号 原発「廃炉機構」実現へ 

2014年2月8日 (土) ─

昨年9月の原発汚染水問題についての国会質疑後から、私が提唱してきた廃炉機構設置が実現へと動きはじめています。

◆なぜ廃炉機構か 
 福島第一原発の汚染水問題が、なぜここまで深刻化してしまったのか。総理補佐官として事故直後から対応にあたり、地下遮水壁設置を進めてきた者として忸怩たる思いがすると同時に、その根本原因に取り組むのが自らの責任と考え取り組んできました。 

 その根本原因の一つは、膨大な費用を要する事故処理に、財務状況が悪化することを恐れる東京電力が資金投入を躊躇し、結果、対策が後追い的・場当たり的になり、汚染が拡大するという体制的な問題です。 

 これに対処するには、費用を最小化しようとする経営側の理屈が、事故処理に優先しないような体制を整備することが必要です。そこで、国主導で事故処理・廃炉を担う「廃炉機構」を新たに設置し、東電から廃炉業務を切り離し、「廃炉機構」がその業務を担った上、必要な費用を東電に負担させる仕組みを構築することを提案しました。簡単に言えば、やるべき対策を廃炉機構でやり、費用は東電に請求する仕組みです。これならば、経営の論理によって必要な対策が取られないという事態を避けることができます。この廃炉機構設置案は、党内議論の末、昨年11月に党の案として了承されました。

◆政府を動かす 
 これまでの私の国会質疑や民主党の提案を受け、政府側も検討を始め、民主党案を相当程度取り入れる形で、現在、東電に賠償資金を支援している「原子力損害賠償支援機構」に、廃炉業務を追加し、「原賠・廃炉機構」に改組する法案を準備しているようです。 

 政府の説明によると、政府案は、廃炉業務を東電に残しつつ、「原賠・廃炉機構」が、東電に専門技術的観点から指導を行い、政府が必要に応じ是正措置命令を行うとする仕組みです。

◆改革の実を取る 
 廃炉機構が直接、事故処理・廃炉を担う民主党案に比べて、政府案は、事故処理・廃炉業務を東電に残しており、廃炉を国が主導するという意味では不十分な点があるかもしれません。しかし、事故処理・廃炉は、待ったなしの状況であり、必要な体制を整備するのに、いたずらに与野党の対立で時間を浪費するべきではありません。目指すべき方向性が一致している以上、野党としては、対案を示しつつ、政府案をあるべき姿に近づける努力も行っていくべきと考えます。 

 制度を動かした時に、政府案がうまくいくかは、「原賠・廃炉機構」が、いかに東電をグリップできるかにかかっています。そのためには、①機構が現場の状況についてきちんと情報が取れること、②機構が第三者性をもって東電を監視すること、の二点がポイントとなります。①については、東電に情報提供義務を課し、さらに機構に調査権限を付与する、②については、機構の意思決定機関に、日本の電力業界の影響を受けない海外の専門家を入れる等の方法が考えられます。いずれにせよ、廃炉機構は実現に向け動きはじめました。改革の実を取るべく手を打っていきます。(了)

 

スタッフ日記「はじめてのパンづくり」 
 先日、はじめてパンをつくってみました。大好きなパン屋さんの、パン作りの教室で教えてもらったのがきっかけです。 

 今まではパン作りはむずかしそうだし、自分で作るよりもおいしいパンは、たくさん売っていて手軽に買えるし、と思って、お友達がパンを作った話を聞いても、ただただ「すごいなあ」と思うだけでした。でも、思い切って参加してみると、教室は和気あいあいと和やかな雰囲気で、皆さん作ることを楽しんでいました。 

 パンの作り方を簡単にまとめると、材料の小麦粉( 強力粉)、砂糖、塩、イースト(酵母)、ショートニング(バター)、水(ぬるま湯)を、順番に加えて混ぜ、ひたすらこねる。そしてその生地を発酵させて、焼いて、出来上がりです。材料も手順もとてもシンプルです。 

 でも、先生はいいます。「パンは生きもの」。だからパンづくりは面白い。 

 その言葉通り、毎回新しい物語を読んでいるような、楽しみや発見があります。大切なのは、データや数字よりも、体感すること。見て、触って、においをかいで、をくりかえし。 
「自分が好きな味に仕上がるのは、こんな生地のとき」という感覚をつかめたら、こっちのもの。そして、たとえ思ったとおりに焼き上がらなくても、できたパンをいとおしく思えたら、それだけできっと成功なのです(ミアズブレッドのパンとサンドイッチより)。 

 超初心者の私は、レシピを見ながら手順通りに作るので精一杯ですが、いつか自分好みのパンが焼けたらいいな。何事も同じですね。まず自分でやってみないとね。見て、聞いて、触って、体感する。そして何より楽しむことですね。(まーちゃん)

第625号 原発「廃炉機構」実現へ