第620号 2014年 年頭所感 

2014年1月1日 (水) ─

新年あけましておめでとうございます。

◆昨年を振り返って 
 再び野党に転じた昨年は、党復活に向けて、ひたすら基盤づくりに明け暮れた一年でした。海江田体制の下、幹事長代理として、また党再生を担う党改革創生本部事務総長として、改革提言を2月に取りまとめ、その実行に取り組んで参りました。 

 また、7月実施の参院選挙対策を、春先より取り仕切り、全国を飛び回りました。結果は、党勢の退潮傾向に歯止めをかけることはできませんでしたが、全国の有権者の皆さんが抱える、我々が認識すべき課題について、さらにつぶさに知ることができました。 

 9月からは、選挙対策委員長として、次期衆院選公認内定候補の選出作業を行いながら、党が強い組織に生まれ変わるために必要な人材を改めて見直す機会を得ました。選挙対策と候補者選定という政党組織の根幹を担う貴重な経験を積むことができたと思っています。 

 一方、通常国会では、東電福島第一原発の事故対応について、民主党政権の失敗も踏まえながら、今、国家として取り組むべき課題を提示し、提言を繰り返してきました。累次にわたる私の国会質疑により、政府を動かし、遮水壁設置をはじめ、国が前面に出て事故対応を行っていくプロセスを実現することができました。 

 さらには、原発の廃炉・事故処理に向けた新たなスキームに関する党提言の取りまとめを行いました。原発事故担当の総理補佐官を経験した私でしかできない提案を、これからも行って参りたいと思います。

◆党復活への覚悟 
 2012年末、衆院選大敗直後の代表選の演説冒頭に、私は、「敗戦の焼け野原に呆然と立ち尽くす」想いで結果を受け止めた、と語りました。党再生は、まさに焼け野原からの出発であり、気の遠くなるような作業の連続です。しかし、一年間、全国を飛び回り、直に国民の皆さんと触れ合う中で、政権を経験した野党として、生活者の代表として、「保守リベラル」を掲げる政党として、なんとしても復活を遂げなければならないという強い想いを改めて抱きました。また、今の「一強多弱」と呼ばれる政治構造に不安を感じている多くの国民の皆さんがおられることも、実感をもって受け止めることができました。 

 長い道のりかもしれません。短期間では簡単に結果を生み出せないかもしれません。しかし、私は今日までの国会議員としての10年間の歩み以上に、より明確に、党を再び政権政党へと生まれ変わらせる道筋を示していくことができると確信しています。安倍政権により景気の回復が図れれば、それは否定するものではありません。しかし、社会保障をはじめとするこの国の再分配機能を、少子高齢化時代に適した新たな仕組みへと作り変え、安定させることこそ私たちの使命です。そして、安倍政権は、こうした社会保障改革を、今もって置き去りにしようとしています。 

 今年4月、消費税率が引き上げられます。景気回復に負のインパクトをもたらすかもしれない状況も想定され、厳しい経済環境の変化の中で、あらためてビルトインスタビライザーとしての社会保障改革の提言を実行して参ります。(了) 

 

スタッフ日記「チャレンジ」
 私は色々なことに興味や好奇心はあるのですが、ためらいもなくすんなり挑戦することができません。 

 周りの人に「どうだった?怖くなかった?どんな感じ?」などとさんざん聞き、挙句の果てには「やっぱりやめておくわ!」ということすら多々あります。 

 今年の秋にいつも前向きに物事を考える女性との出会いがありました。彼女は、ご主人と2人の子育てをしながら自分で立ち上げた仕事をしています。新しい出会いや経験をすることが大好きで、思いついたらすぐに行動しています。 

 私は彼女に「たまには家でゆっくり休もうと思わないの?」と聞いてみました。すると彼女は「どんなことも経験しないと良し悪しの判断が自分で出来ないし、経験することによって新たな発見や自分のスキルを向上させることが出来るのよ。だから、どうしようかな?悩んだ時は迷わずチャレンジすることにしているけど失敗もいっぱいあるのよ」と笑いながら話してくれました。 

 彼女の周りにはいつも多くの人が集まっています。元気の素を振りまいていると不思議と色々なところでご縁が繋がり人の輪が大きくなるのだそうです。母として仕事と家庭を両立できるのは、多くの人の支えと助けがあるから、と常に感謝をしている彼女を見ていると、元気になり笑顔になります。そして頑張ろう!!という気力が満ちてきます。 

 そこで2014年私の目標は、「どちらにしようか?」と悩んだらできるだけチャレンジしてみようと思います。今まで知らなかったことを知り、新たな発見をして、私の周りにいる人たちに元気になってもらえるよう頑張ります!!(エバ)

第620号 2014年 年頭所感