第582号 四年ぶりの野党質疑 

2013年3月23日 (土) ─

 15日、衆院経産委員会において、大臣所信に対する質疑に立ちました。野党議員としての質疑は4年前の予算委員会以来となります。質疑の相手となった経産大臣の所管は多岐に渡りますが、今回は議論が総花的になるのを避けるため、私が首相補佐官時に担当した福島第一原発事故収束、特に汚染水による海洋汚染に焦点を絞って質問を構成し論戦に臨みました。

◆事故収束の現状認識 
 私は、事故発生から約2週間後、原発事故対応を担当する首相補佐官を拝命し、陸海空の放射性物質拡散防止に取り組みました。当時、その中でも特に懸念されたのが、原子炉建屋の汚染水及び地下水による海洋汚染です。水に乗って流れ出した放射性物質は海洋へと流出し、広い範囲の沿岸部や近隣諸国へ影響及ぼす可能性があり、その対策は最重要課題の一つとして認識されていました。 

 現在でも、福島第一原発では、増え続ける汚染水処理への対応を必要とし、地下水を通じた海洋汚染への懸念は拭えないままの状況が続いています。それもかかわらず、茂木経産大臣の所信では事故収束対応への直接的言及はなく、質疑では、まず大臣に事故収束についての現状認識を問いただしましたが、残念ながら明確な回答は得られませんでした。

◆続く海洋汚染の懸念 
 福島第一原発の港湾内の海水中には放射性物質は現在も残存しています。海洋汚染について、政府及び東京電力の基本認識は、事故発災直後から放射性物質を含む汚染水を流出させ、海洋を汚染し、その影響が残存しているが、それは事故当初の汚染によってであり、現状においては新たな汚染は認められないというものです。 
 
 しかし、事故から2年近く経過した先月末、福島第一原発の専用港で採取したアイナメという魚から1キロあたり51万ベクレルの放射性セシウム(これは国の一般の食品基準の5100倍にあたります)が検出されたという事実や、専用港内の海水は海流や潮の満ち干で1日に44%が入れ替わるにもかかわらず、港内のセシウム濃度が下がらない状態が続いていること、さらに発電所及び周辺の地形や地層構造等も勘案すると、今もって高濃度の汚染水が地下水と混ざり合って海へ流れている可能性は否定できないと考えられます。

◆その後の裏付け 
 偶然にも、質疑が行われた15日、東京電力の発表から上記51万ベクレルを超える、1キロあたり74万ベクレルの放射性セシウムが、専用港内で採取されたアイナメから検出されたという事実が明らかになりました。また、同じく15日、東京海洋大学の研究グループが試算したところ、汚染水の流出が止まったとされる一昨年6月以降も、1年間で事故前の排出限度の73倍に当たる放射性セシウムが専用港に流れ出た可能性があるとの報道がされました。 

 質疑においても繰り返し指摘しましたが、政府及び東京電力は、これらの諸事実に真摯に向き合い、汚染水と地下水による海洋汚染への対応を早急に検討すべきです。私が首相補佐官の時に主張した地下遮蔽壁による汚染拡大防止策も視野に、海洋汚染が続いているということを前提にした根本的な対応をとるべきです。(了)

 

スタッフ日記「山登りはいかが?」 
 国会でインターンを始めてそろそろ1年になります。

 いきなりですが先日、友人と僕の住む八王寺の近くにある高尾山に登って来ました。高尾山は世界一登山客が多い山で、標高が低く非常に登りやすかったです。山頂から見る朝方の富士山も素晴らしかったです。 

 朝の8時から登ったのですが、朝方はご年配の方々が非常に多く、中には「毎日登っている人」や「2000回も登っている人」もいらっしゃいました。お昼頃には平日だというのに、多くの家族連れや若い方々もいらっしゃって、大変賑わっていました。 

 近年は毎日登る健康登山や登山が趣味の山ガールといった言葉が表すように、登山する人が増えています。登山には、ストレスや血圧の低下、リフレッシュなどの効果があります。特に朝の登山は、空気も澄んでいて非常に気持ち良かったです。 

 ウエイトトレーニングが日課の馬淵澄夫の事務所でインターンをする身として健康の維持は欠かせないことだと思います。日課は無理だとしても1ヶ月に1度ほど、気分転換と運動不足解消のために登山を始めてみようかと感じる1日でした。奈良にもたくさん登りやすい山があるみたいなので、運動不足解消や自然観察のためにも、是非皆さんにおすすめしたいと思います。 

 本格的に春が近づいて来ましたが、まだまだ日によっては寒い日もありますので、健康に気をつけてお過ごしください。(ぐらお)

第582号 四年ぶりの野党質疑