第473号 「国家の背骨」

2011年1月15日 (土) ─

 1月14日をもちまして国土交通大臣並びに沖縄及び北方対策担当大臣を退任することとなりました。大臣と副大臣を務めさせていただいたこの1年4か月は、政権交代直後ということもあり、政権のかじ取りが極めて困難な時期であったと存じます。そのような中、将来を見据えた「国家の背骨」を形作るべく、誠心誠意、公務に取り組ませていただきました。具体的には国土、国民生活、産業これら3つの国家の背骨をしっかりと形作るということが私の使命であるとの考えから、そのための施策を在任中は積極的に打ち出し、一定の道筋はつけることができたと考えています。

 まず、「国土の背骨」としての社会資本整備重点計画の見直しです。高度成長下におけるバラマキ型の公共事業を見直して、徹底的に国民生活を第一に据える視点で、必要な公共事業は何かということを考えて行ったのが昨年の予算編成でした。真に必要な社会資本整備を具体的に国民に分かりやすく示すのが社会資本整備重点計画の見直しであり、昨年末に、社会資本整備審議会・交通政策審議会合同の計画部会において新たな重点計画の骨子を取りまとめていただきました。さらにこの重点計画は、現在検討中の交通基本法によって定められる交通基本計画と合わせて、国土交通行政の車の両輪としての計画と位置付けられます。交通基本計画が国民の移動を含む生活環境を定義し、社会資本整備重点計画がその暮らしの土台を定義していくという、まさにハードとソフト、今後両者が融合する形の計画に仕上げていくことになります。これらに加え建築基本法の制定とそれに伴う建築基準法、あるいは建築士法、その他建築関連法規の抜本的見直しについて検討を行う検討会の設置も指示しました。

 社会資本を整備していく中では、地方の疲弊という課題にも対処するため「建設産業戦略会議」を設置しました。「産業の背骨」としての一角を成す建設産業への今日までの不作為に対する責任を果たすべく、戦略会議が建設産業の再生と発展のための方策について基本方針をまとめました。

 八ッ場ダムについては、昨年、検証体制の立上げを行うとともに、治水のあり方の前提となる基本高水について、その根拠が曖昧であることを明らかにし、この再検証もスタートさせました。

 高速道路の原則無料化は一般道の渋滞解消、物流や観光でも一定の効果が図られることを確認しています。厳しい財政状況下で、現存社会資本の有効活用と交通需要管理を念頭に、推進する基礎づくりはできました。

 このほか、これまでこのニュースで取り上げたように「不動産投資市場戦略会議」や「海上警察権のあり方に関する有識者会議」などの設置・提言により、求められる政策課題への対処に一定の方向性をつけることができました。

 未だ道半ばではありますが、国の将来を決する困難な時期に、閣僚として国務に参画できた事は、私にとりましてもこの上のない貴重な経験となりました。今後も自身の信念に忠実な政治活動に邁進してまいる所存です。(了)

 

スタッフ日記「継続は力なり」

 飽き性な私にとって、『一つのことを続ける』ということほど苦手なことはありません。でも、この事務所にきて、まぶちすみおという人に出会って、続けていくことの凄さ、大切さを何度も感じてきました。代議士は、浪人時代から暑い夏も、寒い冬も、朝から市内の駅に立ち、演説とまぶちニュースを配ってきました。

 2003年選挙の時、ある女性からお電話をいただきました。「私は馬淵さんに会ったことも、お話を聞いたこともありません。でも、高校に通う息子が、あの人は雨の日も晴れの日もいつも駅に立っている。だからあの人を応援してあげて。と言うんです。これからもがんばってください」という内容でした。続けていれば人は見ていてくれるものなんだな。と思った事を想い出します。

 今は国会日程で地元に戻れず、駅立ちもなかなかできなくなっていましたが、新年1月4日に今年初の駅立ちをしました。
駅に立つと厳しい言葉も掛けられるけど、浪人時代と比べたらあたたかい。皆さんの感じていること、求めていることが伝わってきて、今自分が何をするべきかが段々わかってくる」と満足そうでした。

 私が、2001年の終わりから、ずっと事務所でお世話になっているのは、そんなまぶちすみおという人を、見続けていたいからかもしれません。

 今年もよろしくお願い申し上げます。(まーちゃん)
 

第473号 「国家の背骨」