知恵を絞れ!

2007年6月21日 (木) ─

 議長不信任案が否決されて、国会は不正常から正常に戻った。

 しかし、一連の内山代議士の懲罰動議とその後の懲罰委員会での横光委員長(民主党)の解任動議決議、内山代議士の本会議での登院停止30日間決議にさらに河野議長の不信任案と続くこの一連の流れは、国民には一切伝わっていないだろうし理解が得られないままになっているのだろう。

 なんせ、メディアはほとんど報じないし説明も伝わらない。そして、両党ともそれぞれに正当性を主張する。国民からは、???の連続となるのは想像に難くない。

 ただただ言えることは、国会の場は一つにはパワーゲーム、政争の場なのだということ。政争の具にするな!の掛け声はお互いをけん制するに過ぎない繰言であることを、この町(永田町)の住人は誰よりも知っているはずである。

 要は、権力闘争の中で心理戦含めての戦いが繰り広げられている。決してそれが良いと言っているのではなく、それが現実だとつくづく感じる。

 そのようなパワーゲームがどれほど理解されかつ支持されるかは、時のリーダーの発信力にかかっているのだろう。

 判断は、有権者にゆだねる。政策論は積み重ねれば積み重ねるほど深みに達する。しかし、権力闘争はいつまでたっても平行線をたどるだけだ。何度もいう、パワーゲームにコメントは不要。見る人に判断にいただければと思う。

 ということで内閣委員会が開かれる。ただし、法案審議のみとなり一般質疑はなし。よって、出番はナシ。そして、今日で法案審議はすべて終了となった。

 延長も12日間ということになれば、来週から衆院では舞台そのものが本会議くらいしか設定されなくなる。それも上がり法案処理が終われば、あとは内閣不信任案のタイミングをはかるだけとなる。国会も実質衆院では開店休業となってしまいかねない。あらたな舞台設定とイシューセッティングが求められる。現段階でアイデアがあるわけではないが、何とかせねばの想いを共有している同僚議員と議論を重ねる。

 このままダラダラと閉会まで持っていってしまっては与党の思う壺。ギリギリまでの攻防の場面を作っていく必要がある。

 ナイ知恵を...、絞る。

知恵を絞れ!