年金偽装の追及

2006年6月9日 (金) ─

 先週の予定だった年金の不正免除についての質疑は流れたが、決算行政監視委員会で質疑をするよう指示を受ける。

 時間は30分と短いが、ポイントは「半額免除」の申請をしてきた方を本人の意思確認ナシに、「若年者納付猶予」申請に付け替えていることが発覚した、一点。

 しかも、29日の社保庁の一次調査結果では、適正な事務処理を行っているとして区分された岩手と和歌山の中にそれを発見した。

 社保庁は当初、申請要件が同じなので年金権がより確保される可能性のある若年者納付猶予申請に、申請者を慮って差し替えた、と説明していた。

 しかし、よくよく聞いていくとそのほうが分母減らしとなることが明らかになった。

 適正と称する事務処理にもこのような処理が潜んでいる。

 これじゃぁ、川崎厚労大臣の言うとおり、首をかけられないわな。

 この部分の指摘を先週行おうとしていたのだが、これはヤバイ!、と思ったのだろう、委員会の審議を先送りした。そして、すぐさま一次調査が信用できないとして新たに全件調査を5日に命じたとのこと。

 これで、「一次調査の結果も不備だった」ことが、うやむやになると思っているのだろうか。

 村瀬長官に辞めていただく議論をしているのではなく、川崎厚労大臣も「信用できない」と語り、さらに村瀬長官も「残念ながら信用できない」と語る組織は果たして存続の意味があるのか!?、との議論をしようとしている。

 村瀬長官は、決意を持って社保庁を解体すべきだ。「ねんきん機構」などの看板のすげ替えで、済ませられる問題ではない。

 このことを、強く申し上げて質疑を終えた。

 質疑後、与党筆頭理事の伊藤達也代議士とエレベータで一緒になる。

 「相変わらず、迫力ありますねぇ。」と話しかけられる。そういえば、財金で散々伊藤金融担当大臣を攻めたっけな。何となく、褒められているのか、昔の嫌な思いを思い出しての一言なのか、複雑な気持ちで、会釈。

 攻めることが好きでもなんでもないんだが。仕事だと割り切ってるし、攻められるようなことをするなよ!、と正直思う...。

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