報告墓参

2010年12月26日 (日) ─

 臨時国会が幕を閉じ、予算編成を終えてようやく故吉田之久先生の墓参がかなう。

 参議院議員を最後に政界から引退された、民主党奈良県連発足時の初代会長。浪人時代には、折につけ励ましをいただいた。

 七年前の春、突然のご逝去だったが、その年僕は初当選を果たした。当選後すぐに墓前にご報告に上がった。

 かつて、政権交代などほど遠い、先の見えない、民主党支持率2%なんて時代もあったが、そんな時、田原本の先生の自宅に呼ばれた。先生の書斎に招き入れられると「最近、ようがんばっとんな。君の名前はあちこちで聞く。あきらめずに頑張れ!」と優しく励していただいた。

 そしておもむろに、机の引き出しから小箱を取り出して、僕に手渡した。見ると、吉田先生の衆議院議員時代の議員バッジだった。

 「浪人で辛かろう。さびしくなったら、これを着けて鏡で見るがエエ。」と微笑まれた。

 ありがとうございます、と頂戴し、大切に持ち帰った。しかし、帰りの道すがら、「せっかくいただいたけど...。議員でもないのにバッジ着けると...、もっとさびしくなりそうだ...」と思ったのを今でも覚えている。

 以来、先生に頂いたバッジは神棚に祭り、お守りのように拝んで大事にしてきた。

 そんなことを思い出しながら、ヒロコと墓参。「先生、大臣就任のご報告、遅くなりました。全力で勤めさせていただいております。」と伝えた。

 田原本から奈良に戻り、久しぶりに地元のジム(トレーニングスペース奈良)へ。米田会長から、「大きなりましたね!」と言われちょっと調子に乗る。

 そういえば、昨日も街で「月刊ボディビルディング(http://www.mbb-webmag.com/)1月号、見ましたよ!」とマニアックな声をかけられた。

 日本ボディビル連盟の玉利斎会長との対談「心身一致のボディビル」が載っている。精神と肉体の鍛錬はまさにスパイラル。どちらが先でもいい。いずれかに引っ張られて、共に強靭になっていく。正の相互作用。

 「負のスパイラル」とならないように...。今の政治に求められているものと重なる気がする。

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