まっすぐひたむき訪中記(その4)

2005年11月20日 (日) ─

 遼寧大学の日本語専攻の学生たちと懇談。

 大学や大学院の学生から自由闊達な質問や議論をということだが、なんと20人以上が全員女性。中国でも、元気なのは女性のようだ。

 とてつもない広さと立派な建物で構成されるキャンパスは、日本とは比較にならない。その大学生の皆さんからの質問の9割は、またもや靖国問題を中心とした歴史認識の話。

 恐ろしく統一された、イシューセッティングに思わずうなる。政府高官から、学生まで一貫している。

 中国政府の情報操作や統制ということも巷間言われるが、それだけでなく、むしろ中国民衆の日本に対する不信感の振れ幅というものが、これぐらいあるという認識に立つべきかもしれない。

 団員それぞれが、学生の質問に答えさせていただき大学を辞する。

 その後もパトカー先導で、李克強書記との会見に臨む。場所は、遼寧省の友誼館。前にも書いたが、胡錦濤主席の「団派」の後継者と目される一人である。

 しかし、李書記は地方の一指導者の立場を超えての発言は極めて慎重だった。まず、遼寧省の責任者として東北振興策を実現することに全力を尽くすとの立場を崩さず、今日の日本との関係は1000年を超える歴史があるのだから、しっかりとした基盤があると信じている、とのコメントにとどまった。

 李書記は会見のみで会食は、曽維秘書長たちと。手を怪我しているから飲めないということだったが、それでも、ワインの乾杯の嵐。「白い酒」のマオタイではなかったが、怪我してなかったらえらい事になっていた。

 乾杯!、イッキ!、は若い諸君に頼む!、と岡田さん。私も、(私よりも)若い皆さんに頼むと、ツムツムと蓮舫へ!。

 エーっ、ずるいずるい!、と切り替えされる。

 身内でつぶしあってどうすんだ!。

まっすぐひたむき訪中記(その4)