またまた、汚染水

2015年8月28日 (金) ─

 イヤーな予感がする。

 えてして、こういう、イヤーな予感は当たる。どうも...「やっぱりな。…」となりそうで。

 経産委。一般質疑。この、「イヤーな」予感を、確認せねばなるまい。

 イヤーな予感の元は、福島第一原発の汚染水処理。どうも、2013年の夏から、「ダメだ!」と指摘してきた方向に向かっている気がしてならない。

 汚染水の問題は、一つは建屋内の高濃度汚染水。

 そしてもう一つが、1~3号機に流れ込む地下水。

 これらを封じ込めなければならないとして、2年前の夏には、経産委でかつて総理補佐官として取り組んできた「粘土」遮水壁の必要性を訴え、遮水壁としてのなんの実績もない、凍土方式はダメだと強く茂木経産大臣に問うた。しかし、この主張は受け入れられず、「せめて多重防御のための粘土遮水壁を第二壁として作るべき」との訴えも届かなかった。

 そして、凍土壁の凍結実証試験、さらに本体工事へと進んできたのだが、凍結管設置のための掘削が8月21日現在で91%の施工状況。本年度末までには、完了するとの説明だった。

 しかし、現段階、運用造成で凍結開始となっているが、部分凍結のため遮水性の確認は行われてはいない。さらに、水位管理が必要だと政府は主張してきたのだが、それも現状では遮水されていないものだから地下水位の管理という概念がないし、現在行われてもいない。

 どうするのかというと、この先年度末までに海側の遮水壁を閉合して水位管理を図りながら、陸側の遮水壁の検討を行って地下水の流入を防ぐ、と言っている。

 これは、何を言っているかというと海側は今も閉合していないので汚染地下水は今もシルトフェンスで囲われた港湾内に出ているということ。

 これから、凍土で遮水するのだけれど、その遮水性の確認も含めて、来年3月末までにできあがってみないと、わからない、ということだ。

 しかも、あれほど地下水流のある地中で、空隙などがある土層の凍結は困難を極めると指摘してきたのだが、今頃になって埋設物による凍結が困難な場合は、「貫通施工」と称して、埋設物を貫通させて施工するとまで言い出した。

 ハーァッ!?

 2013年の5月30日の汚染水処理対策委員会が発表した報告書「地下水の流入抑制のための対策」には、陸側遮水壁の施工方式は、凍土方式が適切であるとされた。その理由が、「建屋近傍には配管やトレンチ等の埋設構造物が多数あり、そうした構造物があっても施工可能で、周囲に汚染水を流出させない施工方式であることが必要である。」として「施工性を踏まえ、凍土壁が適切である」としてきたのではないのか?!

 技術的に信頼性の高い、粘土壁を採用せずに「世界に前例のないチャレンジングな取組」とまで凍土壁を評してきて、埋設物に貫通施工とは何を言っているのか?!

 ダメだ。

 もう、舌の根も乾かぬうちに、の世界だ。いや、2年経ったので乾いたのか?

 このイヤーな予感が、来年3月末に「やはりうまくいかないので、報告書にも書いてあるとおりにします」とでも言い出すことになりはしまいか。

 報告書には、エクスキューズとして「凍土による遮水壁を、大規模にかつ長期間にわたって運用した前例はなく、今後の検討次第では設置が困難となる場合もあり得る。その場合には、粘土による遮水壁の設置を検討するべきである。」と書かれている。

 2年前も、だったら安全な粘土壁でやるべきだ、百歩譲って、凍土と粘土の多重防御を行うべきだと、あれほど言ってきたのに。

 言ってること、言ってきたこと、そしてやってることがハチャメチャだぞ、これは。

またまた、汚染水