2区は滝さん
昨日の党本部常任幹事会決定を受けて、奈良に戻り午後から県政記者クラブで記者会見。
現在、無所属である滝実(たきまこと)代議士の推薦決定の発表だ。
滝さんは、郵政解散で造反組とされ自民党を離党し新党日本で奈良県第2区から出馬した。当時の民主党中村哲治代議士と刺客と称された自民党高市早苗前代議士との実質三つ巴選挙では得票は三位ではあったが比例区での復活当選で議席を得た。
今年春からは、新党日本も離党し会派は完全無所属となっている。
当時、郵政解散後の郵政民営化特別委で理事を務めていた僕は、自民党を離れて逆に選挙後は対峙する立場になった滝さんに質疑時間割当ての打診をし、本人の希望を受けて自民党案への反対の立場での質疑時間を確保したことがある。そのときに、滝さんの考えに直接触れ、「へぇー、以外に民主党に近い人なんだ…」と感じていた。
夏の参院選挙の結果も、今回のことに大きく影響を与えた。滝さんは、かつての対立候補だった中村哲治候補の2区での全面支援をいち早く表明し行動を示した。そして見事な結果を得た。自ずと民主党と滝さんとの距離が近づいた。
参院選挙後からの滝さんとのさまざまな連携や国会会派入りの模索などを踏まえて、いずれ共に戦うときが訪れると思っていた。
民主党の2区の幹事の面々からも、滝さんを迎えようという機運が高まる中、両者の想いがぴたりと一致した。先週の2区幹事会では全会一致で滝さんの推薦を決定した。
果たして、二年の歳月を経て、滝さんが仲間として合流することになった。
公職選挙法99条2により、滝さんは新党日本の比例区選出のため民主党入党をすると議席を失うことになる。したがって、解散までは無所属のままということで党としては現時点では「推薦決定」だ。
しかし、解散すれば即座に入党、民主党奈良県第2区総支部長に就き公認候補として総選挙を戦うことになる。実質の、「公認候補」予定者であり、総支部長である。
総務省出身で、県の総務部長、副知事を歴任し、地方行財政の専門家でもある滝さんが実質的に県連に加わったことにより、政策面でも厚みを増すと期待している。
今日の記者会見で、滝さん自らが伊吹幹事長から復党を要請されたことを明かした。しかし、それを毅然と断って、地方のためにも今の中央集権的与党政治を正さねばならないと民主党合流を決断されたことに感謝すると共にその信念に敬意を表する。
2区は自民党の高市前大臣との事実上の一騎打ちになる。中村参議院議員も当然、全力で2区の支援に回る。
民主党奈良県連が、若い中村議員やベテランの前田議員、弁護士出身の前川議員、さらに自民党からの滝代議士という顔ぶれとなるのはバラエティーに富んでて良いなと思っている。
もちろん、大工の源さんこと、僕、まぶちすみおもいる。これで、1、2、3区の予定候補者は決まった。残るは、4区のみ。
統一地方選挙から徹底して4区対策を繰り返し、参院選では県連挙げて4区を攻めた。そして初めて民主党候補の票が自民党候補を上回った。さらに橿原市長選挙での森下前総支部長の勝利。
流れはある。
流れは自然と生まれるものではない。
創るものである。