総予算審議開始!
柳沢発言についてとりあえず与野党による集中審議が終わり、いよいよ総予算審議が本格化する。
一日目の9日は、与党の質疑者がズラリと並び最後の一時間だけが野党枠。ここでは、山井和則代議士が質疑に立つ。
民主党の一番手、ということで福祉の山井が「格差是正国会」の真髄を訴える。障害者自立支援法の不備を具体の事実を交えて説明し、制度の欠陥を指摘する。そんな中、障害者の二人の娘さんを持つ父が将来を絶望し命を絶ってしまう事件を報道を基に語る。圧倒的に迫る、事実。
事実の前に、委員会室内は言葉を失い静まる。山井さんは、本当にこれが障害者に対する自立支援なのか?!、こうした制度の結果に起きた事件に対する感想を総理に求める。
すると、答弁席に立った安倍総理は「通告されていない」と憤りの言葉を発する。
それはないだろう!!!。通告されていないから答えられない、という話ではないだろう!!!
このような事実を惹起したかもしれない自立支援法を制定してきた内閣の後継者として、所見を述べることを求められて憤るとは何事か!?。
唖然としたと同時に、怒りがこみ上げた。席から、思わず声を上げた。この人は、本当に人の痛みをわかっているのか?。苦しんでいる人のつらさをわかっているのか!抑えきれない怒りと哀しみに襲われる。委員会室は与野党の怒号に包まれる。
山井代議士は、堂々の60分、山井節(やまのいぶし)を節(ぶし)った。世間の実情の理解と、対策が見えていないのではないかと愕然とする。
明日は、いよいよ出番だ。午前10時10分から1時間10分。国対や予算委理事らからの要請事項も、私の質疑でこなさねばならないだろう。
なんせ、代表代行の菅さんと、元代表の岡田さん、前代表の前原さん、そしてこの4月に北海道知事選出馬予定の荒井聰代議士に挟まれての質疑となると、おのずと私に回ってくる課題は多い。
いやぁ、なかなか厳しい役割だが外連味(けれんみ)なくぶつかっていく。