第876号 子どもの命を守るために
幼い子どもが親から虐待を受け死亡する悲惨な事件が相次いでいます。子どもの命を守るため、国会でも法改正を含めた対応策の議論が始まっています。
◆懲戒権の削除が必要
政府が示した対応策の内容は、子どもへの体罰禁止を法に明文化すること、学校などが知った虐待事実等に秘密保持義務を課すこと、法的措置への対応のため児童相談所に弁護士の配置を促進することなどから成り立っています。
ところが、体罰禁止には罰則規定はなく、しつけに名を借りた子どもへの虐待を容認し得る法的根拠となっている、民法上の子どもに対する「懲戒権」の規定は、改正法施行後5年をめどに見直しを検討するとしています。今、子どもの命が刻々と危機にさらされている中で、施行5年後をめどに見直しを検討するなどという悠長な姿勢で臨むことは、虐待への危機感が不十分であると言わざるを得ません。体罰の名を借りた子どもへの暴力は決して許されない、そのことを法的に明確化する強いメッセージを発するためにも、早急な懲戒権規定の削除が必要と考えます。
◆子どもの命を社会が守る
子どもへの虐待が見過ごされてきた社会的背景として、我が国では「法は家庭に入らず」という意識が強く、また、子どもの人権が軽視され、社会が子どもを守るという意識が希薄だった歴史があるように感じます。確かに、個々の家庭に行政がどれだけ介入すべきかというのは非常に難しい問題です。しかし、子どもも一人の人間であり、幸福な人生を送る権利を有しています。生まれながらにして選ぶことのできない親によって、子どもが虐待を受け、不幸な生活を送ることを余儀なくされることは重大な人権侵害です。家庭において虐待を受け、誰の助けも得られない子どもたちを守り、育てていくのは社会の責務であるとの意識を持つべきだと考えます。
また、虐待の背景として貧困、格差の拡大があるとも指摘されています。貧困のため、家族生活の中にある繋がりが失われ、精神的負担が暴力の原因となることや、子どもが十分な栄養を取ることも出来ず、ネグレクト(無視)される事態も生じています。中長期的な虐待対策として、子を持つ家庭の貧困対策にも力をいれなければなりません。
◆あらゆる虐待・暴力の根絶を目指す
そして、虐待・暴力は幼い子どもたちだけの問題ではありません。人の尊厳を踏みにじる、学校でのいじめや、女性、高齢者、障がい者などに対するあらゆる虐待・暴力は根絶していかなければなりません。今まで救いの声を上げられなかった、小さな声を汲み取っていく仕組みが必要です。例えば、子どもの意見を児童相談所の対応などに反映させる「子どもの意見表明権」の導入や、学校での人権を守るためのスクールローヤー(学校内弁護士)の設置、自治体での無料DV相談の充実など、多様な取り組みを複合的に進めなければなりません。あらゆる虐待・暴力の根絶を目指し、一人一人が活躍できる社会を築くため、提言や働きかけを進めて参ります。(了)
スタッフ日記 「新たなステージへ」
先日、まぶち会「春のつどい」を無事に終えることができました。今年も東京・大阪・奈良の三会場で開催いたしました。ちょうど繰上当選が決まった直後の日程だったこともあり、多くの方々から「よかったね」とあたたかい言葉をかけて頂きました。
ずっと変わらず応援してくださっている方々が、「去年は、さみしかったけど、今年は本当にうれしいわ」と笑顔で話しかけてくださって、私もとてもうれしく思いました。変らずお支え頂いた皆さまのおかげだと感謝しています。
この一年三か月、代議士がこつこつ一軒一軒有権者のお宅を訪ねて歩いている姿をみて、出会ったころの、まだ浪人中だった馬淵澄夫を思い出しました。あのころは、まだ名前も知らない方が多く、ポスターもなかなか貼っていただけませんでした。それでも毎日、当選を目指して歩き続けていました。「あのころと比べたら比べものにならないくらいみんな優しい。『わざわざ来てくれた』と喜んで下さる方もいる。」とうれしそうに話す代議士は、少しも変わっていないなぁと改めて感じました。
再誕。再び生まれ変わり、自分の人生・信念に全責任を負い、見せかけではない真実を、どこまでも探し求めていく。馬淵澄夫の第二ステージはまだまだはじまったばかりです。
お支え頂いている皆様とともに、私も心新たに力になれるように頑張っていきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
選挙が大好きな代議士と杉ちゃんは、今年中に選挙があるぞ!!と言っていますが…私は、もう少し先だったらいいなと思っています。(まあちゃん)