原発被災地へ
補佐官として統合本部(後の統合対策室)に入って以来、東京を離れることのできない重圧から解放された。
今まで、被災地に入ることもできず、唯一福島第一原子力発電所のサイト入域及び建屋入室などで現地に入っただけ。もちろん、それはそれでかなりきついことでもあるが...。
よって、まず被災地に入りたい!と退任後すぐに日程を調整。原発収束に取り組んできた立場としては、何よりもまず、福島。被災者の方々の直接の声と、原発収束への道筋に対するご不満やご意見を伺いたい!と朝から向かう。
同期の田嶋要経済産業大臣政務官が、福島の現地対策本部長の任に当たっている。さっそく、オフサイトセンターの本部長室へ。田嶋本部長から現況及び課題などを伺い、現地本部で各省各関係機関の皆さんにご挨拶。
県議会対応で県庁知事室にはご不在だった佐藤雄平知事からは後に電話で詳細な陳情を伺う。さらに隣の自治会館の県の対策本部。
その後、車で郡山市のビッグパレットへ。
ここでは、発災直後から南相馬に入り、さらには被ばく家畜の研究提言など精力的な被災地支援の活動を行っている同僚の高邑勉議員のアレンジにより、遠藤富岡町長はじめ地域の方々交えて原発被災地の実情と訴えをお聞きする。また、同じく避難されている川内村副村長からもお話を聞く。
少なくとも、原発を抱える地域の自治体代表者として、今日の事故に至る危険性について再々問題提起してきたとの遠藤富岡町長の言葉は、僕自身が感じていたことと重なって強く響く。これからは一議員としての発信で、お役にたちたいと再会を約束して辞す。
仮設住宅の現況なども視察し、また仮設移住が進まない状況なども役所の担当者から直接聞き、今後の対応についての要請を受けて東京へと戻り。
新人の時のような気持ちに戻っての議員活動を、仲間と共に行う。