第1129号 道路づくりの「偽装」

2024年5月18日 (土) ─

 高速道路料金が100年後にようやく無料になるなど、国民を欺く道路行政が続いていますが、昨今、国交省の直轄道路事業では、当初事業費用は安く算出し、後から増額させるやり方が横行しています。

 道路を作るなと主張するわけではありませんし、奈良のような車社会での道路の重要性も承知していますが、厳格に予算を組んで事業を進めないと、果てしなく税金が使われる結果となります。

 この道路行政の不備について13日、決算行政監視委員会で国交大臣を問いただしました。

◆あとから膨らむ事業費用
 委員会では、私が国交省の資料から算出した、道路事業の当初事業費と、その後事業が進展する中で増額となった費用との落差を示しました。 

 令和4年、5年に再評価が行われた道路事業では、そのほとんどで当初事業費より増加しており、中には当初事業予測より3.62倍もの費用が必要になるとされた事業も存在していました。

 費用増額の理由は、新たな工法が必要となった、ルート変更をせざるを得なかった、など様々ですが、そんなに簡単に費用増額が認められるなら、当初事業費など何の意味もなくなります。そして、費用増加のツケを払うのは、国民です。

 このようなズサンな当初道路事業費と実際の費用との乖離を、詳細なデータを用いて委員会で質問した議員は初めてであり、形骸化している道路事業の評価制度に一石を投じられたと考えています。大臣からも、今後公共事業評価手法研究委員会を開いて、今夏をめどに一定の方向性を出す旨の答弁を得ることができました。

◆防災事業なら際限なしでOK?
 また、道路事業の費用対効果を評価する際には、防災効果が高いと判断された道路は、事業の途中から評価の対象外となります。つまり、費用についての検証が行われずに建設されてしまうのです。

 もちろん、防災効果は単純に便益に換算できない面があることは事実です。しかし、防災対策が理由であれば、予算が膨らんでも仕方がないということでは、歯止めが利かなくなり、ムダな事業も無くなりません。税金の適切な使い道という点から、これは見直すべきですし、厳格に審査すべきです。委員会ではこのことも指摘しました。

◆8年前の交通需要予測
 また、事業評価をする時に基本となる、将来的な交通需要予測そのものが、道路整備を進めやすいように利用されてきたと疑われる節があります。

 日本は長期的に人口減少社会に突入することは間違いが無く、必然的に交通量も減少が予想されます。実際に、平成17年をピークに、車の走行距離の総和は減りつつあります。

 ところが、国交省の予測では、今後もさほど交通量が減少しない推計となっており、実態とかけ離れています。

 この予測は、過去の交通量調査を基にしてシミュレーションなどが行われ推計されますが、調査結果が実際の推計に反映されるまでに8年もの長期の期間がかかります。

 この反映はあまりにも遅く、あえて長期間をかけることによって、交通量の減少を推計に反映させるのを少しでも先送りしようとしているとも疑われるのです。

 このように、道路事業は莫大な税金が投入されるにもかかわらず、その費用についてはブラックボックスです。「増税だ」、「社会保険料上乗せ徴収だ」と言う前に、適正に税金が使われているのかをあらためて検証することこそ第一です。原点に返って、無駄な支出は許さないという姿勢で、引き続き国会審議に臨んで参ります。

 

スタッフ日記「背筋を伸ばして素敵に」
 昔からよく肩がこります。

 その都度シップや、蒸しタオル、マッサージにお世話になってきました。

 肩こりの原因は、筋肉の疲れと血行不良、猫背、前かがみなどの長時間の偏った姿勢、冷房等による体の冷え、運動不足、精神的ストレス等があるようですが、私の場合、長時間座って作業をしていることが多く、それも前かがみで猫背になりがち。あまり運動もしておらず、肩こりになる原因だらけの生活でした。

 ある時整骨院で、猫背の影響もあり呼吸が浅くなっていると言われました。

 呼吸が浅くなると、体に空気が十分入らず、疲れやすくなったり、血流が悪くなって肩こりやむくみが起こりやすくなったりするそうです。

 呼吸を意識して深くする、長時間同じ姿勢を続けるのではなく、時々休憩して立ったり歩いたりする、適度に運動する、など色々アドバイスをもらいましたが、まず悪い姿勢を正すことからはじめよう、と決め、そこから普段の姿勢も気にするようになりました。

 知人に、背筋がスッとのびて素敵な女性がいます。その方は80歳をこえていらっしゃいますが、聞けば20年ほど前からダンスをされていて、いつも姿勢を気にしているそうです。

 最初は物差しを背中に入れたこともあり、意識して背筋をのばすようにしてきたとか。意識することが大切なのだなと思います。

 私もついつい前かがみになりかけてはダメダメと背筋をのばす毎日です。姿勢がよくなれば、肩こりが治るかもしれないし、何より若々しい。私も見習って素敵に歳を重ねていけたらいいなと思っています。(まーちゃん)

第1129号 道路づくりの「偽装」