第1052号 辞任!じゃあ経済対策は?
24日、統一教会との関係を問われ続けた山際大志郎経済再生担当大臣がとうとう辞任しました。辞任と言っても事実上の更迭です。後任には、後藤茂之前厚生労働大臣が就任しました。
◆責められるべきは不誠実さ
山際氏が責められるべきは、統一教会との怪しい関係もさることながら、そのことについて問われても「記憶に無い」を繰り返した不誠実な姿勢です。
さらに、教団信者の秘書とグルになって税金を「着服」していたという疑惑が加われば、いくら自分は知らなかった、自分は悪くないという主張を繰り返しても、信ぴょう性が薄くなるのも当然で、もはや大臣として信任できる状況ではありませんでした。
山際氏は、辞任はこのタイミングしかなかったと述べていますが、臨時国会が始まって3週間も経ち、その間、予算委員会など重要な審議が行われてきた中、遅きに失した辞任です。
そもそも、底が見えない統一教会疑惑を抱える大臣は、国会審議で行き詰まることは目に見えていました。国会前に決着をつけておかなければならなかったのです。
そんなことは分かり切っていたのに、問題を甘く見て山際氏を大臣に留任させていた岸田総理の能天気さが、今回の混乱を招いたと言えます。
◆物価高対策が遅れてしまう
ましてや、山際氏は今もっとも大切な経済再生、さらにコロナ対策をも担う大臣でした。
異常な円安と物価高のダブルパンチを受け、コロナ第8波も迫りつつあると言われ、国民生活が危機にある中、もっとも智恵を絞り、国会審議の矢面に立たなければならない立場だったのです。政府の総合経済対策発表直前に、経済再生を担う山際氏が辞任したことによる影響は避けられません。
実際、26日に7時間にわたり予定されていた内閣委員会質疑は、辞任を受けて吹っ飛び、後藤茂之新大臣の簡単なあいさつで、わずか5分程度で終わってしまいました。混乱による物価高対策の遅れが心配です。
私も、近々内閣委員会委員として、山際大臣に対して経済対策について論戦を挑む予定でしたが、延期を余儀なくされています。
仕切り直しとなりますが、後藤新大臣には、しっかり政策議論を挑むつもりです。
◆野党の振る舞いも問われる
論外の辞任となった今回の一件ですが、一方、野党も「大臣の首を取った」などと喜んでいるだけではいけません。
各大臣が統一教会との関係をクリアにすることは、審議の前提として必要ですが、そのことばかりを追及しても、国民生活が向上するわけではありません。
統一教会によって生じた消費者被害の救済と再発の防止、教団が政策決定に与えた影響の検証とカルト教団の政治からの排除など、今後何をすべきかを中心に議論することが大事です。
感情論や陰謀論に流されて、個々の大臣を詰問する扇情的な質疑を繰り返すようでは、森友・加計問題のように、問題の本質に迫れないままうやむやに終わってしまうでしょう。
今、国会で議論すべきは何かをしっかりと見定め、公正な政策決定や国民生活の向上に結び付く建設的な国会質疑につなげていきます。
スタッフ日記「鍋奉行」
冷え性で寒がりなので、ヒートテックとコートを引っ張り出してこれからもっと寒くなるのかぁとこれからの長い冬がすでに億劫です。
こんな寒い時に食べたくなるのが「鍋」。我が家の夕飯も鍋にすることが多くなってきました。鍋料理は、好きな具材を入れるだけで、調理も簡単で手間もかからず体も芯から温まるので一石二鳥です。
そんな手間いらずな料理なのですが、我が家には鍋奉行がいて、お肉の種類、野菜の切り方、茹で時間にこだわりがあるのです。お肉は、しゃぶしゃぶ肉よりも細切れの切り落とし肉をサッと茹でて食べるほうが、脂もあり柔らかいそうです。野菜も細切りにしてお肉と同様に茹ですぎないことで食感がより楽しめるそうです。
なるほどなぁと思いながら、いわれるがまま食べてみると、普段のクタクタ煮た鍋より、食感と素材のうま味を感じられます。
ただ、鍋奉行は、野菜の切り方やゆで時間だけでなく、鍋の素に合わせたさまざまな具材へのこだわりがあり、先日、バターチキンカレー味の時には、夏野菜カレーのごとくパプリカ、おくら、ズッキーニ、トマト、ブロッコリーを入れました。
最近の鍋の素はバリエーションが豊富で、醤油や味噌などのオーソドックスな味以外に塩レモン味や、人気ラーメン店のスープの味まで売っています。
バリエーションが増えれば増えるほど食材との組み合わせにこだわりが出てくる様です。手間がかからない簡単さがよかったはずなのに、最近は、食材と鍋の素の組み合わせに頭を悩ませる日々を送っております…。(まゆつな)