第986号 消費税減税とりまとめを発表

2021年6月5日 (土) ─

 5月31日、私と山本太郎氏が共同代表を務める消費税減税研究会はシンポジウムを開催し、消費税減税とりまとめを発表しました。

◆消費税の本質を探究
 消費税減税研究会は14回もの会合を重ね、多くの専門家を招いて消費税の本質と減税の可能性を検討してきました。そこで明らかになったのは、消費税が庶民や中小零細企業を痛めつける税であること、そして消費税に税収を頼ることによって消費が低迷して経済が縮小し、格差が拡大してきた日本の姿でした。また、日本の財政は危機的状態であり、社会保障のためには消費税増税はやむをえないという財務省の主張は誤りであることも確信しました。

 そして、今こそ庶民のふところを温め、暮らしを守らなければならない、そのためには増税緊縮路線を転換し、国が大胆なインフラ投資等を行う一方で、消費税を減税して日々の消費を支援し、長期的な経済成長路線を目指すべきとの結論に至りました。

◆2段階の消費税減税
 研究会が発表した消費税減税案は2段階で構成されています。まずは、第1段階としてコロナ収束までの5%への時限減税です。これはコロナ禍での緊急経済対策としての性格を持つ以上、5%分の財源は全額国債発行で賄います。

 そして、コロナ収束後の第2段階として、代替財源を確保した上で5%の恒久化を図ります。代替財源を検討するのは、恒久的に全額国債発行で賄うべきという主張では、責任ある提案とは言えないからです。
具体的には、十分な利益を上げている大企業への税制優遇措置の見直しや法人税強化、富裕層への控除見直しや金融所得課税強化などを組み合わせ、さらに一部は国債発行で賄います。これはあくまで、格差が広がる中で、余裕のある大企業や富裕層に負担をお願いするということであり、普通の暮らしをされている方には負担増とならないよう、十分な配慮をしなければならないと考えています。

 減税ではなく、消費税を廃止すべきというご意見も頂いております。ただ、財政均衡を重視する立場でも歩み寄りが可能な案を提示することが、今後の議論の発展と合意に必要と考え、2段階の減税論という結論に至りました。

◆税金の集め方の大切さ
 今、このコロナ禍の中で立ち止まり改めて再考すべきは、「税金の無駄使い」を止めようとするだけではなく、「税金の公正な集め方」を検討することだと思います。政治がなすべきことは、1円たりとも税金の無駄使いを許さず、かつ公平で公正な税の集め方を実行し、社会の中でひとりたりとも置き去りにしない責任ある姿を示すことだと思います。

 そのためには、持てる層に負担をお願いし、再分配を機能させなければなりません。持てる層から頂いた税金を人やインフラへの投資、減税に回すことによって中間層を復活させることが、長期的な経済成長に繋がると確信します。

 目標は定まりました。後は実現です。研究会は単なる提言にとどまらず、消費税減税の実現に向けた活動を、今後も継続していきます。

 

スタッフ日記 「我が家のアイドル犬」

 まだまだ新型コロナの影響で自粛生活が続きそうな中、皆さまはおうち時間をいかがお過ごしでしょうか?私が実家にいる際は、一日中犬と遊んでおりました。本日は我が家のアイドル犬、ルークの話をしたいと思います。

ルークはパピヨンという犬種で、体高30cm以下、体重4~6kg程度の小型犬に分類されます。パピヨンの語源はフランス語の「蝶」だそうで、蝶が羽を広げたような大きな耳と飾り毛が特徴です。一般的に明るく活発な性格とされており、ルークもそれに違わず非常に元気が良い性格をしています。むしろ元気すぎて、自分よりも何倍も大きな犬に向かって吠えたり、家中を走り回って転んだりするので少し心配です。

 そんなところも可愛いルークですが、一番楽しみにしているのが散歩です。とにかく散歩が大好きで、長い時だと2時間以上歩いていることもあります。

 この散歩は私にとってもストレス解消の一つとなっており、いつもと違うコースを犬のペースに合わせてゆっくりと歩くため、今まで目にすることのなかった風景に出会うことができます。私は京都の大学に通っており、このインターンで奈良の様々な風情ある街並みを見てきたため、地元の風景なんて何とも思わないだろうと思っていましたが、慣れ親しんだ土地の新しい景色というものは奈良や京都と違った地元ならではの親近感から、その懐かしさに気付かされ、少し感動しました。

 ペットとのお散歩は感染リスクを抑えつつ気持ちのリフレッシュができるので、愛犬とぜひいつもと違うコースで長めのお散歩をしてみてください!(ちーばくん)

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