第476号 「はやぶさ」の希望

2011年2月5日 (土) ─

 1月25日、安住国対委員長から予算委員会の初日のテレビ入りの基本的質疑で与党のトップバッターとして90分の質疑をして欲しい、との連絡が入りました。

 私自身が2週間ほど前まで閣僚であり、予算の編成にも関わった身であるため、自分が予算の質疑に立つことが本当にふさわしいのかと迷いましたが、私自身が国民の声に耳を傾けながら、さらに国会の場で国民の皆さんの代表として政府に問う責任がある、そんな思いからお引き受けすることにしました。

◆反省し、耳を傾けること 
 始めに、現在大きな被害が出ている自然災害に対しての政府の対応を尋ねた後、菅総理の基本理念の中でも特に誤解されがちな「最小不幸社会」についてその意義を問い、その上で改めて政権運営への基本認識を確認しました。私たち民主党の意識と、国民の意識との間に大きな隔たりがあると感じたからです。

 民主党政権へのご批判に対しては、もはや実績や、細かい政策を説明すれば理解をして頂けるという状況にはないと思っています。それよりもまず、ご批判や声をよく聞き、真摯に受け止めること、その上で党として、政権として、出直し歩みだすことを国民の皆さんに誠実にお願いをしてゆくことが先決です。民主党として伝えたいことだけを伝えるのではなく、きちんと反省をし、国民の声に耳を傾ける姿勢が今の民主党に強く求められていることを総理に伝え、総理からも同様の回答を得ました。

 そのことが確認できた上で、外交問題について質し、予算関連法案の取り扱いについても聞きました。予算案そのものは衆議院を通過すれば3月末に成立しますが、歳入の半分近くの44%を特例公債(国債)で予定している今回の予算案では、予算関連法案が成立しなければ予算は執行不能となり、国民生活に大きな打撃を与えます。このことを強く訴え、野党にもしっかりと議論に加わるよう呼びかけました。
◆目標は遠くに
 最後には池上彰さんの「なぜ明るい面を見ないで、暗い部分にばかりスポットを当てるのか」というコラムを引用しながら、ポジティブに物事を考え、見て、行動すれば、世の中がもっと良くなるのではないか、とお伝えしました。 オバマ大統領は先日の一般教書演説で、スプートニク・ショック(世界初の人工衛星・スプートニクの打ち上げによってソ連に先を越されたアメリカが、そこから奮起してアポロ計画で人類を月に送り出すという成果を上げたこと)に触れ、新しい成長戦略への力強いメッセージを発信しました。

 一方、昨年私たちは小惑星探査機「はやぶさ」が帰還した時、あきらめずに粘り強く頑張ったことによる成果に心から称賛を送りました。どんなに厳しい試練があろうと、耐えて貫き通すことで得られる成果の価値を私たちは知っています。今、私たちに必要なのはスプートニク・ショックではなく、この「はやぶさの希望」である、と伝えたかったのです。

 菅総理にリーダーとして、こうした前向きのメッセージを発信することをお願いして、初めての与党質問を締めくくりました。
 目標は遠くに。
 急ぎすぎず、着実に。
 はやぶさのように。  (了)

 

スタッフ日記「いまどきの保育園事情」
 昨年の私の仕事復帰とともに、3歳になる息子は国土交通省内に出来た認証保育園に通園しています。その前は神奈川県で待機児童として1年空き待ちをしましたが入所の見込みがなく、東京に住民票を移して更に待機児童として1年が過ぎようとしていた先月末、急遽、「1名の空きが出ましたが、2月からの入所の意思はありますか?」と連絡がありました。

 もちろん認可保育園に通える事を願ってはいましたが、ここまでくるとあちこち保育園を変えるのは子供にとってどうか?とか、でも住まいのある地域で育つことのほうが子供の為だろう、とか悩んでしまいました。現在の保育園は親の職業を理解してくれ居心地が良くなっていた事や、高い保育料も区が認可保育園との差額を補填するシステムが始まり、さすが余裕のある行政はやることが違うね!と思っていたところだからです。ただ、行政は杓子定規で、早くしないと次の人に回しますよと急かされ、働きながら時間を割いて手続きを行う事は本当に大変です。

 今、保育園の不足から幼保一元化などが議論されていますが、地方と都会、行政と民間、保育園と幼稚園、文科省と厚労省と、それぞれがそれぞれの立場ばかり尊重して議論しているように見えてなりません。子育て中の親としては、あまり時間をかけ過ぎずにすべての幼児、子供達に格差のない養育環境を作って欲しいと願うだけです。 (チョロ)

第476号 「はやぶさ」の希望