陛下と殿下のお言葉
陛下ご在位30年をお祝いする宮中での茶会は、厳かにかつ参列者皆様の寿ぎの祝意に満ち満ちた、あたたかな空気の中で行われた。
舞楽の行われていた春秋の間にはモーニング、イブニングドレスもしくは紋付き羽織袴、着物、とのドレスコードで着飾った国会議員並びに行政関係者が詰めかけ、慶事への喜びが溢れる空間でもあった。
宮中行事に参加が多かった政権時代は、モーニングも燕尾服もシルクハットも、それこそ、マジシャンしか着ないよな、という出で立ちも含めて日常だったが、浪人してたこの間は、モーニングですら気恥ずかしい(笑)
舞楽が終わり、豊明殿へと移り、天皇皇后両陛下並びに皇族方のお出ましを受け、安倍総理からの祝意が述べられた後、天皇陛下からのお言葉を賜った。
続いて、大島衆院議長の乾杯の御発声で和やかに、両陛下並びに皇族方との懇談の茶会がスタート。
たまたま並んだ最前列で、早々に天皇陛下からお言葉を賜り、緊張・恐縮しながらも光栄にも奈良の議員として、神武天皇山稜の御親閲の御迎えをさせていただく旨をお伝えした。
陛下からは、にこやかに、奈良ではいつも、皆さんにあたたかくお迎えいただいてうれしく思います、などなど、詳細は控えるが、しばしお話しをさせていただき、多くのお言葉をいただいた。
また、続いて、皇太子殿下からも、同じ昭和35年生まれとして、共通の友人についても話が及び、5月に天皇陛下となられる殿下から、身に余るお言葉も頂戴し、あらためて国家国民のために、全身全霊で取り組むとの思いを強くした。
御下賜いただいた陛下と殿下のお言葉は、そのまま、私の胸に大切に、しまっておくものだと思っているので詳細を記すことはない。
平成の御代と、新たな時代に向けて、職責を全うすることが、私の使命だとあらためてお誓いした瞬間であった。