在位30年に対する陛下のお言葉

2019年2月25日 (月) ─

 昨日の政府主催の天皇陛下在位三十周年記念式典に続き、本日は夕刻から皇室主催の、宮中茶会にお招きをいただいている。

1700-1730 春秋の間で舞楽
1740 春秋の間から豊明殿へご案内
1800 陛下のお出まし
代表者の祝詞
天皇陛下のお言葉
代表者の挙杯(一同乾杯)
天皇陛下、他の皇族の皆様とご歓談
天皇陛下退出

との予定が記されているが、二日連続の茶会で、2000人が招待されているとのこと。即位して30年の記念として、ありがたくも多くの方をお招きくださったと聞いている。
 
 昨日の、式典での陛下の「お言葉」は大変重く、そして陛下の、国家国民の安寧と平和と繁栄、さらに歴史と伝統の下での皇室の継続を願われる、率直なお気持ち、思いに触れて、胸が熱くなった。

 とりわけ平和に対する強い思いを語られ、「国民の平和を希求する強い意志に支えられ」、「初めて戦争を経験せぬ時代を持ち」えたが、一方で「グローバル化する世界の中で」、「叡智を持って自らの立場を確立し、誠意を持って他国との関係を構築していくことが求められている」と、深い、本当に深い、国際社会の中での我が国のありようについて、象徴のお立場から語られた。
これこそ、我が国の伝統として通奏低音のように流れる国家の価値観だ。

 時折、声を震わせながら語られる陛下のお姿に、場内で起立し聞くものの、涙を拭う姿、堪える姿があちらこちらにあった。

 「私を継いでいく人たちが、次の時代、更に次の時代と象徴のあるべき姿を求め、先立つこの時代の象徴像を補い続けていってくれる」とのお言葉は、先の皇室典範特例法成立の際、「先例となす」の一文によって新天皇も将来的に退位及び譲位が可能となる中で、今後の皇室のあり方についてのご示唆を含意するものと受け止めた。

 更に、皇后陛下が詠まれた、
 ともどもに平(たひ)らけき代を築かむと諸人(もろひと)のことば国うちに充(み)つ
の、この歌をあげ、「全国各地より寄せられた「私たちも皇室と共に平和な日本をつくっていく」という静かな中にも決意に満ちた言葉」を「大切に心にとどめ」 ていいる語られた。

 まさに、国民の総意に基く象徴のお立場からの、国民の意思を代表する平和希求の願いとそのことを語り続けていく皇室の強い意志を、感じることが得きるお言葉であった。

 気がつくと、私も、直立不動のまま、涙していた。

在位30年に対する陛下のお言葉