閣議決定の重み

2006年1月30日 (月) ─

 予算委員会再開は、19時。政府見解が出るということで、再開後の締め総冒頭で大臣から報告がある。

 そして、長浜博行代議士の質疑開始。

 中川大臣は、閣議決定には反したが趣旨に沿った措置をとったと答弁。すかさず、長浜代議士は「輸入再開以前に」「現地調査を実施することが必要」の閣議決定の趣旨に沿って、なぜ再開後の調査になるのだと反論。中川大臣の明確な答弁はない。

 そして、内閣法制局長官に長浜代議士は「閣議決定の重み」を問う。

 法制局長官は、聞いてもいない「中川大臣および政府の考え方」までフォローしだす。ここまで霞ヶ関も腐ったか!?。

 繰り返しの長浜代議士の確認によって法制局長官は、閣議決定は最高行政機関である意思決定であるとして、その重みを答弁した。

 そう、閣議決定は閣議決定でしか変更も取り消しもできないのである。

 これは、平成10年3月3日の衆院予算委員会での大森内閣法制局長官の答弁に明確に語られているのである。

 実は、この議事録をわが事務所のオニケンが短時間の間に見つけ出してくれていた。その議事録コピーを持って国対委員長室に駆け込んだのは12時半過ぎ。

 国対役員や予算理事たち集まる中、委員長室にこの議事録を見せて説明する。

 野田国対委員長が思わず、「よし、これだ!。」とうなずく。そして、幹部の方から「この内容については他言無用。」を言われる。
 
果たして、再再開後の締め総質疑で長浜代議士はこの議事録と法制局長官答弁によって中川大臣の閣議違反を明らかにしていったのである。

 大島委員長が、たまらず「休憩」を宣する。

 小泉内閣のでたらめな牛肉輸入再開が、こうして法的な枠組みすら逸脱して行われていったことが明らかになった瞬間でもある。補正予算は、このようなでたらめな執行によって計上されているものである。当然、このまま審議はできないし責任を明らかにしてもらわなくてはならない。

 本日は、禁足となり本会議もいつになるかわからなくなった。

 オニケンが見つけ出した議事録で小泉内閣の欺瞞を少しでも明らかにできたのではないか。本人ともども素直に喜んでいる。

 事務所一同で、戦っていく。

閣議決定の重み