街の息づかい
日曜日から地元に張り付いての活動に入る。街頭演説に支持者訪問、各種会合に集会。
朝立ちと呼ばれる朝の街頭演説を終えると、スタッフやボランティアの皆さんと我が家に戻って朝メシ。
取り立てておかずがあるわけではないが、米は山の農家から契約で毎月40キロが届けられる。業務用の精米機が我が家には設置されており、これで精米しゴハンを炊く。
スタッフと共に、米だけはウマイ!と評判の朝メシを食べるのが何とも楽しい。おかずは漬物と生卵。
毎日、同じメニューだが誰も、文句はない。だって、おいしいもん!
「朝稽古がすんでのメシはうまいなぁ!」とつぶやくと、「これって朝稽古っすか?。」と聞かれて、「まぁ、そんなもんや!」と言い放つ。まるで、相撲部屋のようだな、確かに。まだ、相撲部屋ならチャンコの後に昼寝があって、とうらやましい時間が続くのだが、うちはそうはいかん。
事務所に行って簡単に今日一日の行動確認を行って、出発。
今週は、とにかく支持者周りと合間を縫っての集会や講演。久しぶりに、街を歩くとほんとに楽しい。車でいつも通りなれていた道なのに、歩いてみると見えてくるものやことにたくさん出会う。
あれっ、この家の玄関リフォームしたんや?、とか側溝がきれいになってるわ!、とか家主が代わったんか...、などなど街の表情が微妙に変わっていることに気づく。お店も、品揃えが微妙に変わっていたり、なくなっていたり。
街の息づかいともいえるものが五感に伝わる。
よく、私は「代議士は、選挙、好きだから。」と言われてきたけど、ふと思うとそうじゃなくて、この地元活動が本当に好きなんだ、と気づく。
街を歩いて、一軒一軒訪ねて、人と会って、時には叱られもしながら、人の暮らしと生きてる姿を知ることがホントに好きだ。
夕げの支度の時の台所の匂いのような、生活感漂う、人の暮らしに触れることができる瞬間。喜びも苦しみも、すべてがごった煮のようになった人の営みに、私たち政治家が見極めなければならない本質が宿っている。
一週間を経て、国会の疲れがドット出てきたと思っていたが、逆に日に日に元気になる自分を感じながら、この、街の息づかいを感じることのできる、感性を失わずにいたいと、あらためて思う。