第807号 選挙結果を受けて
22日、衆院選の投開票が行われ、私は、この奈良1区において88,082票(得票率39.7%)を頂いたものの、2476票差の次点に終わり、議席を失う結果となりました。
ご支援頂いた皆様のご期待に沿えず、5期14年間託して頂いた議席を失ったことは痛恨の極みであり、大変申し訳なく思っています。
◆全ての責任は私にある
今回の総選挙では、公示直前になって民進党が希望の党に合流することを決定し、有権者の皆様に大変な混乱と疑問を生じさせてしまいました。
私自身、1999年に民主党の公認を得て以来18年間、一貫して民主党・民進党で政治活動を行って来ました。それゆえ、この決定には正直なところ複雑な思いもありました。
しかし、自民党と対峙し、政権交代を可能とするには、「穏健保守」の大義を掲げる大きなプラットフォームを作ることが必要であることを、私を含め、民進党全議員で確認して決め、それを受けて希望の党の公認を受けました。
選挙期間中には、今までの信念や主張を変えたのではないかという声も頂きました。 しかし、私は現行憲法に関しては、不磨の大典ではなく、平和の理念を堅持しつつ、国民的な議論を通じて未来志向の憲法を創っていくべきという立場を一貫して取り続けてきました。
また、消費税引き上げ反対、将来的な原発ゼロという主要な政策においても、希望の党の目指す方向と従来からの私の主張は一致していました。安保法制についても、違憲の疑いが拭えない以上、現行憲法に則って適切に運用するためには見直しが必要という考えは変わっていません。 そして私は今回の選挙においても今まで通り、「家族のくらしを守る」政治を実現するため、「しがらみを断ち切る」ことを訴え、これまで通り、政治家としての自らの信念を貫いて参りました。
ただ、時間的制約がある中で、これらの点に関し、有権者の皆様に十分に声を届けることができなかったことは事実です。
さらに、新しく奈良1区となった生駒市においては、多くの皆様に私の政治家としての姿勢や考えを十分お伝えできませんでした。結果、奈良市での得票は986票上回ったものの、生駒市で3462票の後れを取り、総計では2476票及ばず、惜敗率は約97.3%となりましたが、当選を果たすことができませんでした。
これは自らの不徳の致すところであり、全ての責任は私にあります。
◆歩みを止めず
私の18年に及ぶ政治家としての活動は、今回、議席を失ったことで一つの区切りを迎えました。議席を失うという結果を受け、自らが真に国政に必要とされているのか、を改めて自問して参ります。
しかし、歩みそのものを止める訳にはいきません。
今後は、政治、経済、社会、国民の思い、そして自身を見つめ直し、自分に何ができるのか、何が求められているのか、何をなすべきなのか、を熟慮し、行動して参りたいと思います。
また、改めて皆様に「今後」について、ご報告させて頂きたいと考えております。(了)