第769号 皇室典範改正こそ本筋

2016年12月24日 (土) ─

 23日、天皇陛下は83歳のご誕生日を迎えられました。

 かねてから発信してきたように、民進党では、8月の陛下による象徴天皇としての務めについてのおことばを受け、皇位検討委員会を設置し、私は事務局長として意見を取りまとめてきました。

 その論点整理を21日、公表しました。

◆退位を認めるべき
 委員会では、陛下のおことばについての理解を深めるとともに、象徴天皇、皇室制度のあるべき方向性を議論しました。 その起点となったのは、陛下の仰った「国民の理解を得られることを切に願っています」というおことばです。

 陛下は全国各地を回って国民の声に耳を傾けることにより、象徴としての敬愛と信頼を受けてこられました。こうした公務は、その地位が「国民の総意に基く」とする憲法の規定とも合致しています。

 しかし、それならば陛下の意思に合致するのは、公務を減少させることではありません。天皇が天皇としての公務を安定的に果たせる仕組みを作ることです。それは、譲位制度の創設であると私たちは考えました。

◆皇室典範改正で対応を
 報道によれば、安倍総理が設置した有識者会議は、天皇陛下の退位を、今の天皇陛下一代限りとする特例法によって認める方向のようです。

 しかしながら、陛下が問うているのは、自らの地位のことだけではなく、今後いかに安定的な皇位継承をはかるべきか、ということです。つまり、特例法による対応は、問いかけの本質に正面から向き合ったものではありません。

 また、皇位の継承について、「皇室典範の定めるところによる」と規定した憲法第2条に違反する疑いがあるという有識者からの指摘もあります。

 そこで、我々は、皇室典範の第4条を改正し、「天皇は、皇嗣(こうし・天皇の跡継ぎのこと)が成年に達しているときは、その意思に基き、皇室会議の議により、退位することができる。」との規定を新設すべきであると提案しました。

 これにより、天皇の意思を認めつつも、次に即位する天皇が成年に達していることと、皇室会議の議決を必要とすることで、時の政府による身勝手な制度運用を排除し、退位の安定性が確保できます。
 
◆政争の具にしてはならない
 私たち民進党は皇位継承の議論を政争の具にするつもりは全くありません。

 そのため、委員会も非公開の静かな場での議論を積み重ねてきました。我々の案については、1つの案として、今のところ動きのない与党に協議を呼びかけていきたいと思っています。

 象徴天皇制は、国家の基本にかかわるだけでなく、我が国の歴史や伝統、文化などとも深く関連しています。したがって皇室のご活動や在り方は、両陛下・皇族方のお考えを汲み取りつつ、広く国民の理解と支持を得られるものでなくてはなりません。

 私たちは党派を超えた協力をはかり、年明けの次期通常国会での皇室典範の改正を目指します。(了)

 

スタッフ日記「どんな雑煮ですか?」
 早いもので今年も師走を迎えました。臨時国会は地味に延長をしましたが、年内の解散総選挙は無さそうです。

 そうなると現実味を増すのが、クリスマスと息子の誕生日と年末年始の準備です。

 毎年慌ただしい年の暮れ。お正月どうしようか?と問いかけると、娘は「私、友達と年越しする。お餅は食べる!」息子は、「お年玉とお餅ね!」と威勢がいいのですが、2人ともお餅は外せないようです。

 私は、お正月の雑煮が小さいころから苦手。私の実家(宮城県女川町)の雑煮は、大根や人参の千切りに白滝やかまぼこやセリが入ったすまし味ですが、お餅がどろっとしていてあまり好きではありませんでした。結婚したての頃、お正月にその雑煮を作ったら、「これは違う!」と言われてショックだったことを思い出します。

 先日、秘書仲間と出身地の雑煮の話になり、和歌山では丸餅に白みそ仕立てであんこを入れたりするって聞いてビックリ!

 京都も白みそ、大阪は元旦は白みそで、2日目はすまし汁だそう。岐阜は鶏肉と小松菜のさっぱり系。千葉では青のりを入れると言うし、他にも大根おろしをたっぷり入れるとか、赤みそだという人もいて地域ごとにぜんぜん違います。

 ちなみに、代々奈良県民である事務所のスギちゃんの家は白みそ仕立てで、具材は、いも、大根、人参、豆腐で、丸餅を焼いてから入れるそう。

 奈良県はみんなそうなの?と聞くと、その家それぞれ違うやろ、との事。

 皆さんのお家のお雑煮は、丸餅?角餅?焼くの?焼かないの?どんな雑煮ですか?(チョロ)

第769号 皇室典範改正こそ本筋