第753号 民進党代表選

2016年9月3日 (土) ─

 2日、民進党代表選挙が告示され、蓮舫参院議員、前原誠司衆院議員、玉木雄一郎衆院議員が立候補しました。15日に臨時党大会が開かれ、新代表が選出されます。

◆出馬を見送った理由
 私は、今回は出馬しないことを決めました。理由は、民進党として最も重要な「選挙対策実務の力」の構築が道半ばと考えたからです。

 「政治は数」であることは否定のできない事実です。したがって、政党はまず選挙に勝利しなくてはなりません。

 そのためには、単にメディアへの露出などイメージに頼った活動を行うだけではなく、選挙区の状況を一つひとつ正確に把握し、地道に組織作りを行うことが何よりも重要です。

 残念ながら、現在の党内に、全国全ての選挙対策実務をきちんと掌握できている人材はおらず、民進党がこうした点で後れをとっていることは認め
ざるをえません。

 しかし、選挙対策実務の経験を積んだ人間がその知識と経験をフィードバックし、みんなに伝え、党全体を強く生まれ変わらせることが出来なければ、この先、誰が代表になっても党の再生はありえません。

 私は、野党転落後のここ数年間、選挙対策委員長や特命副幹事長として、党再生のための選挙対策を率先して行ってきました。今後、やれるだけのことをきっちりとやり遂げ、しっかりと実務を掌握できるようになれば、その力を発揮するため、正々堂々と代表選に出る所存です。

 その時に目指すのは、民進党の再生だけではありません。再びの政権交代こそが真の目的です。

 私自身の「常に自ら起つ覚悟」を持ち、民進党の代表、そして内閣総理大臣を目指すという思いに全く変わりはありません。次に代表選に出馬するときには「必ず勝つ」、その強い決意を持って今後の政治活動を行って参ります。

◆しがらみない立場で見極め
 今回の大きな争点は、「今後の野党共闘のあり方」と「憲法」です。

 私は、共闘自体を否定はしません。しかし、衆議院選挙は政権を選択する選挙です。基本的な政策のすりあわせもしないまま、連携ありきで話を進めるのは、有権者に対して無責任であり、認められるものではありません。

 安倍政権が次の衆院選の争点とする可能性が高い憲法については、反対一辺倒の姿勢では、選挙を戦うことは出来ません。党としてしっかりと憲法を議論する場を設け、明確な姿勢を示さなければならないと考えています。

 今のところ各候補者とも、政策の一致のない野党共闘は行わないこと、党としての憲法議論は避けずに行うことを主張しており、方向性では私の考えと大きな違いはありません。

 あとは、党をどのように変革していくのか、経済政策や社会保障について、党としてどのような政策を打ち出そうと考えているのかなど、具体的な中身が重要です。

 派閥的な動きとは距離を置き、しがらみのない立場で、各候補者の主張とその本気度を、投票の瞬間まで見極め、投票したいと考えています。(了)

 

スタッフ日記「熱いイベント」
 私にとって夏の風物詩といえば「コミックマーケット」です。「コミケ」として知られるこのイベントは一般的に漫画のみというイメージも強いかと思いますが、他にも小説や評論本、写真集、ミニチュアなど様々なものが頒布されています。

 今年は8月12~14日の3日間でのべ50万人もの人が、国際展示場へ集まり、瞬間の人口密度は日本一になってしまったそうです。実際に参加していると、四方を人に囲まれている状況です。国際展示場には東ホールと西ホールをつなぐ通路があるのですが、そこは通勤ラッシュ時の満員電車のようになっていて、荷物からうっかり手を離してしまっても人と人の隙間に挟まり落ちることはありません。

 これが冬なら、人のぬくもりを感じられる余裕もあるかもしれませんが、実際は30度を超える真夏日です。汗ばむ体同士が密着して不快指数は最高潮。過去には人の体温と汗で会場内には雲が出来上がったこともあります。

 年々コミケ参加者は増えているので、このままでは雲が出来るだけでなく、雨となって会場内に見知らぬ人々の汗が降り注ぐことがあるのではないか…と危惧してしまいます。

 最近では小林幸子さんやTMRの西川貴教さんが参加したことで話題になっているコミケではありますが、夏のコミケはまさに「戦場」です。スポーツドリンクや冷却材といった様々な装備品を持たずには乗り切ることはできません。

 お盆は過ぎましたが未だ暑い日が続いているので、普段からコミケの時と同様に熱中症対策を忘れないようにしたいと思います。(サユリスト)

第753号 民進党代表選