第729号 消費税引き下げ解散

2016年3月5日 (土) ─

 国会では今夏の衆参ダブル選の公算が大きいとの見方が強まっています。

◆国政選挙の実務責任者
 現在、私は代表からの命を受け、党の「総合選対本部 副事務総長」を務めています。

 民主党は国政選挙では幹事長室が実務を取り仕切り、選対本部長に党代表、事務総長に幹事長、事務局長に選対委員長が就任し、対応に当たります。私は、党の筆頭副幹事長として、その実務責任を負っています。北海道5区、京都3区の補欠選挙が目下最大の課題ですが、その組み立ては、参院選と衆院選の行方を両方見ながら行う必要があります。

◆衆参ダブル選の公算大
 そんな中、衆参ダブル選の公算が大きくなってきました。 官邸は、参院一人区で野党結集が現実になりつつある中、与党の議席を固めるために、組織をフル回転できる衆参ダブル選を検討していると思われます。

 こう考える1つの要因には、定数削減をめぐる動きがあげられます。

 当初、自民党は2020年までの定数削減の先送りを決めようとしました。ただ、それではもたないと判断した安倍官邸は、予算委員会での野田前総理からの定数削減の「約束」を問う質問に先立ち、総理自らが「10減」を約束しました。

 しかし、この後ろ向きな、その場しのぎの「10減」で、与野党協議がすんなりいくわけがありません。結果、10減法案の成立は会期末まで時間がかかると予想され、予算成立と同時の参院選前の解散は消えました。

 そして、もう1つの要因が参院選公示期間の延長検討です。 参院選を7月10日投開票とするならば、公示日は通常6月23日です。しかし、これは沖縄の慰霊の日と重なるため、自民党が公示日の前倒しを検討し始めたと報じられています。

 普通に考えれば、投開票日を7月17日か24日に後倒しすれば済む話なのに、公示期間を延長するという異例の対応までして7月10日にこだわる理由は何か、と考えればダブル選に思い至ります。衆院は解散後40日以内に選挙を行わなければならないので、6月1日の会期末の解散で選挙を行うならば、最後のチャンスが7月10日なのです。

 以上の2つの要素で、ダブル選の可能性は相当高まったと私は見ています。

◆争点は消費税引下げも
 ダブル選の争点は、現今の景気回復への足踏み状況を見る限り、「消費税」となることはほぼ間違いないと思われます。 あり得るのは、14年の8%への引き上げがやはり消費に大きなインパクトを与えてしまったことを認めたうえで、「消費税10%への引き上げ凍結。さらに、現行8%から2年間の特例で5%への引き下げ措置」を打ち出すシナリオです。

 財政当局や財政健全化路線の立場からの反論は予想されますが、現在の経済の状況では十分に考えられます。ダブル選挙は、憲法改正や他の政策課題でなく、消費税という景気対策のど真ん中がいきなり争点化される可能性があるのです。

 私は、これまで主張してきた通り、いち早く民主党こそが凍結のみならず引き下げまで検討、言及すべきと考えます。対応を急ぎます。(了)

 

スタッフ日記 「えっ!?斬新…」
 “ペニシリン”そう聞いて何を思い浮かべますか?中には、脳外科医が幕末の江戸にタイムスリップする人気ドラマ「JIN-仁-」を思い出した方もいらっしゃるかもしれません。ドラマ内では、結核を治す薬として登場していました。

 しかし、ここで言うペニシリンは私のあだ名です!現在私が所属している大学のよさこいサークルで先輩につけて頂きました。サークルに入ると同時に全員、先輩から命名されるのがならわしなのです。

 私の場合は高校時代に水泳部に入っていたことから、水泳⇒プール⇒塩素⇒薬⇒ペニシリンといった連想ゲームで命名されました。他には、アルバイト先がドラッグストアなので、ダイコクと呼ばれている人や、兄が餃子(チャオズ)と呼ばれているため、漫画「ドラゴンボール」にちなんで、天津飯(テンシンハン)と呼ばれてる妹がいるなど、由来は様々です。

 実は、この「あだ名制」は私のチームだけでなく、多くのよさこいチームで行われていて、練習中はもちろん、他チーム同士の交流会でも自己紹介はあだ名で行います。先輩も後輩も初めて会う人もあだ名で呼び合うことで、印象に残りやすく、元々友達であったかのように距離もグッと縮まるのです。

 ただ、あだ名が浸透しすぎて、チームメンバーにサークルの外で会っても「ペニシリン」と呼ばれるため、友人や通りかかった人に「なぜ、抗生物質の名前で呼ばれているのか?」と驚きに満ちた目で見られることもしばしばです。

 少し照れますね。もうすぐ新しい出会いの季節がやってきます。皆さんも親しみを込めたあだ名を使ってみてはいかがでしょうか。(ペニシリン)

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