第636号 高速道路問題を斬る 

2014年4月26日 (土) ─

 23日の衆国交委員会で、高速道路の有料期間を15年延ばし2065年までとする道路整備特措法などの改正案が採決され、25日に衆院通過の見込みです。

◆真の争点は償還主義廃止 
 料金収入で一定の時期までに借金を完済した後、道路を無料化するというのが現在の仕組みです。今回の法改正は、これまで2050年とされていた借金完済(=道路の無料化)の時期を、最長2065年まで延長し、その料金収入を道路の老朽化対策に充てるというものです。 

 無料化実施時期の15年延長や資金が無駄な道路建設に使われないか等に注目が集まっていますが、真の争点は、「償還主義」の扱いです。現行制度では今回の法改正も含め、建設費・維持管理費などの費用を一定の期間内に完済できるように通行料金を設定する考え方(償還主義)がとられています。この償還主義を廃止し、通常の会社のように、財務上、土地や施設などの資産と債務の均衡がとれていれば、債務を抱え続けることを認めるべきというのが私のかねてからの主張です。これにより債務返済の負担を軽減し、そこで得られた財源を、高速道路の維持管理や、交通需要管理(TDM)の考えに基づいた、無料化など高速道路を有効に使うための料金制度の実施に使うべきです。 

 今回の償還期間(債務の完済時期)の延長は、道路の老朽化対策のためとの説明がされていますが、道路を使い続ける前提なら、いずれ新たな維持更新費も必要になります。その際は、有料期間の再延長の議論が出てくるのは必至です。法案審議において政府は、建設債務を完済し無料化した後は「税金により維持管理を行う」(太田国交大臣)としていますが、今回そうであったように、厳しい財政状況のもと、数兆円規模の老朽化対策を税金で賄うのはハードルが高いのが現実です。償還期間の再延長も見込まれる中、償還主義はもはや破綻していると言えます。償還主義の廃止に踏み込むことができるかが、高速道路問題の本質です。

◆高速道路の完全民営化 
 もう1つの争点は、高速道路の完全民営化です。現在の状況は、「独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構」が、高速道路を持つとともに旧道路公団の借金40兆円を引き継ぎ、6高速道路会社に道路を貸して、その賃貸料収入から借金を返済する仕組みです。 

 民営化時、自民党道路族への配慮から、JRやNTTなどの民営化会社と異なり、政府の株式保有や社債への政府保証など、国の関与が強くなっています。また、借金は機構が持つことになっており、高速道路会社が借金に対して責任を持たない仕組みになっています。これでは、独立採算の緊張感をもたせ無駄な道路を作らないという民営化の目的は果たされません。機構を廃止し、高速道路会社が責任を負う完全民営化を行うべきです。また、完全民営化によって株式売却が可能となれば、その収益を、道路の老朽化対策や一部無料化などに充てることも可能となります。 

 償還主義廃止と完全民営化、この2つを財源とした交通需要管理の考えに基づく料金体系の実現。これらを柱に、高速道路改革に引き続きぶれずに取り組んで参ります。   (了)

スタッフ日記「けもの道in鹿児島」 
 代議士の随行で、4月27日に投開票を迎える鹿児島2区補欠選挙に向けてずっと鹿児島に入っています。普段の選挙では、ひとところに1日といない日程ばかりなのですが、今回は2週間程度の現地滞在。新しい出会いも多く、地元の学生さんと知り合えたりと、楽しみも多いです。国政報告会や懇親会の場で学生さん達から向けられる政治、社会保障や外交についての素朴な疑問、就職についての希望や不安な想い等を聞くと、自分もこうだったなぁという懐かしさと共に、あぁこんなこと自分も言っていたなぁとか、社会を知らないその物言いに冷や汗がでたりします。うん、若いっていいですね。 

 以前にスタッフ日記に「けもの道」と題して選挙中の雑感を書いたのですが、今回も正にそれです!演説でがーっと話して、わーっと食べて、またがーっと話して、わーっと食べるの毎日です。「ハマー、これも食え、こっちも食べろ、食べるのが一番だ!!」と代議士。普段の倍近く食べるので、選挙期間中はかなり体重が・・・。毎回選挙後は大変なことになります。選挙が終わると「痩せましたね、何かダイエットでも?」と周りの人に聞かれます。「いえ、選挙が終わって食べる量が普通に戻っただけです!」と、今では笑い話になってます。今回はゴールデンウィーク地元に戻ったらなんと言われるのだろうか・・・そんなことを心配しつつ、今日も目の前にこんもりと盛られたご飯がやってきました。はい!喜びと感謝と敬いの心を持っていただきま-す!(ハマー)

第636号 高速道路問題を斬る