第615号 秘密保護法案の攻防 

2013年11月23日 (土) ─

 特定秘密保護法案をめぐる攻防が大詰めを迎えています。

◆民主党の対案 
 今回の法案の最大の問題点は、「何が秘密に指定されるか分からない」という危うさにあります。行政自身が、秘密に指定するか否かを判断するため、行政による恣意的な運用が懸念されます。 

 そこで、民主党の対案は、①秘密保護の目的を、外国との情報共有に限ることで対象を限定、②第三者機関「情報適正管理委員会」による基準作成・秘密解除勧告等のチェック、③秘密指定は原則30年、の三点を柱としています。 

 国際テロに関する外国との情報共有など、国民の安全を守るため、一定の情報について秘密とすることは必要です。しかし、その際、その判断が適正かをチェックする仕組みは必須です。行政から独立した第三者機関がチェックする仕組みをつくる、現在進行中の案件については秘密とすることを認めるが、事後的に検証できるように一定期間後には原則公開とするといった仕組みは、行政が、自らに都合の悪い情報を隠すことを防ぐために必要です。情報は、漏洩することで国益を害する場合のみならず、逆に、秘密にすることで国益を害する場合があることも想定すべきです。その意味で、今回、党として意味ある対案を提出できたと考えます。

◆まやかしの修正 
 与党とみんなの党との修正協議で、「首相の第三者機関的観点からの関与」が合意されました。しかし、首相は行政府の長であり、第三者的立場からのチェック機能を果たすことはできません。また、維新の会との修正協議では、「原則60年での秘密指定解除」が合意されたものの、「政令で定めた重要な情報」等は解除の例外とされるなど、例外の範囲が広すぎ、事後の公開は担保されていません。法案の根幹部分は何も変わらず、修正は枝葉の部分のみとなっています。今回の修正は、与党単独での採決を避けるため、野党を引き込むためのまやかしの修正と言えます。

◆野党共闘の戦略が必要 
 みんな・維新との修正合意を受け、与党は、来週にも法案を衆院で可決する構えです。しかし、16、17両日の世論調査では、秘密を「原則30年以内に公表する」ことに関して「妥当」との回答が半数近くに及び、「慎重に審議すべき」との意見が8割以上にのぼっています。多くの国民が懸念を示す中、わずか2週間程の審議で衆院を通過させるのはあまりに拙速です。 

 一方で、民主党にも反省すべき点があります。野党は、法案に問題があるという点で一致していたものの、共闘にはいたらず、個別に協議を進め、結果、抜本的な修正をのませることができず、「議論を尽くした」という口実を与党に与えただけになっています。野党共闘は、一朝一夕に行えるものではなく、会期前から、幹部同士で、提出予定法案について水面下の協議を行うような丁寧な下準備が必要です。本来、それをリードするのが野党第一党の民主党の役割です。その役割を果たしていくことこそが、党の信頼回復にもつながると考えます。私も党内で今回の教訓を生かすよう発信していきます。(了)

 

スタッフ日記「ごちそうさん!」 

 NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」が絶好調です。 

 私も録画をして週末に1週間分まとめて観ています。前作「あまちゃん」はテンポの早い話の中に「ココ笑うところ!」というシーンがちりばめられており、何度も巻き戻しをしながら観たものですが、「ごちそうさん」は全体的にほのぼのとしていて、週末にほんわかと寝っころがりながら観るにはもってこいの作品です。 

 何よりも魅力なのは食卓に並ぶおいしそうな料理です。映画「かもめ食堂」や「南極料理人」を手がけたフードスタイリストの作る料理はさすがというほかなく、いい匂いまで伝わってきそうな盛り付けと、ご飯一粒一粒がピンと立ってつやまでわかるようなカメラワークに思わず釘付けになってしまいます。 

 ところで最近報道で知ったのですが、主人公が通う女学校の校舎として使われていたのは奈良女子大学の記念館なのだそうです。東京勤務の私は大学の構内には入ったことはありませんが、何だかご縁がある、という気がしてうれしくなってしまいます。 

 また、主人公が東京から嫁いできて住んでいる大阪の家の近所のシーンは橿原市の今井町でロケが行われているそうです。今井町といえば、私も参議院選挙で何度かお邪魔しました。一生懸命走り回ったあの街並みなのか!と思うとそれだけで感慨深くもありますし、「あと何ヶ月かズレていればロケを目撃できたかもしれない!」と少し悔しい思いになったりもします。 

 その「ごちそうさん」、今は主人公が嫁イビリと、慣れない大阪の慣習に四苦八苦していますが、もうすぐ中盤です。お話とともに風景も楽しみながら観ていきたいと思います。(シズ)

第615号 秘密保護法案の攻防