第596号 大西たかのり氏公認決定 

2013年6月29日 (土) ─

 民主党奈良県連は、7月の参院選の奈良選挙区候補予定者として、前衆議院議員の大西たかのり氏を公認決定しました。

◆実感できる経済成長を 
 次期参院選の争点の一つに経済政策が挙げられます。アベノミクスの「三本の矢」のうち、一の矢である「大胆な金融緩和」については、デフレ脱却への強い決意を示したという点で素直に評価しています。しかし、二の矢である「機動的な財政政策」については、旧来型の公共事業中心の財政出動に偏っており、先の国会に国土強靱化基本法案が提出され、自民党幹部から「10年200兆円」との主張がされている等、古い自民党政治への先祖返りが懸念されます。 

 過去の例を見ると、バブル崩壊後から政権交代までの19年間、景気対策として計200兆円以上の公共事業関係予算が計上されました。それにもかかわらず、この間、完全失業率は倍以上に悪化し、経済成長率は低迷、デフレ経済を招く等、公共事業頼みの景気対策の限界が露呈されました。一方、この間に国と地方の借金は554兆円増え、国民1人あたり約440万円もの借金を背負いました。そのツケは将来世代に回ります。 

 また、今月発表された三の矢である成長戦略については、民主党が1年前に策定した成長戦略と戦略分野や個別政策がほぼ同一のものであり、スピードが求められる経済政策の柱である戦略策定に、政権発足後半年もの無駄な時間を費やしたことには憤りを感じます。

 株高に沸く市場をよそに、各地を回り、街の人の生の声を聞いてみると、株を保有していない方、家族のためにスーパーで1円でも安い食材を探す主婦の方など多くの方から、「景気回復の実感が感じられない」との声が数多く聞かれます。民主党の経済政策の基本は、「中間層を厚く、豊かにする」ことです。働く人を大切にし、大企業の支援だけでなく、中小企業や農林漁業の起業・創業・育成、税制面での支援等を通じて、働く人、普通に暮らす人たちが実感できる経済成長を目指します。 

 また、雇用政策についても、今の政府が目指す、雇用の流動化・柔軟化に名を借りた「解雇の金銭解決制度」などの労働規制緩和は、中間層の雇用の安定を壊すものであり、厳しく政府を正していきます。

◆置き去りにされた社会保障 
 参院選のもう一つの争点に社会保障政策があります。未来への不安は、誰しもが抱えるものであり、その不安に応えるのが政治の役割です。消えた年金5000万件が問題となった6年前の参院選で、年金制度改革を訴えた民主党は多くの議席を与えて頂きました。一方、安倍政権は、年金制度の抜本見直しについて議論先送りを決定し、年金制度改革や医療制度改革を議論する民自公三党協議を進めることにも消極的であるなど、本来、消費増税とセットであったはずの社会保障改革を置き去りにしています。社会保障政策は民主党の原点であり、これからも最重要政策として強く主張していきます。 

 民主党は、くらし(経済・雇用)、いのち(社会保障)、みらい(女性・子育て・教育)の3つを政策の柱にし、「政府・与党に白紙委任を与えない」という声の受け皿となるべく支持を訴えていきます。(了)

 

スタッフ日記「月に2回だけのレストラン」 
 先日、いつも代議士を応援して下さっているラーメン屋さんに行った時の事です。 

 僕が大好きな、たっぷりとネギが乗ったネギラーメンのおいしいそのお店は普段、ご夫婦2人で仲よくやっておられます。 

 ところがその日は店の前に見慣れない横文字の看板が出ていました。 

 「アレッ?」と思いながらのれんをくぐると、いつもと違い若いお兄さんがいるではありませんか。 

 聞けばお兄さんはご夫婦の娘婿のYさんで、いつもは和食レストランで店長をされているそうですが、ラーメン屋さんが定休日の日だけ店を借りて月に2回だけレストランを開いているとのことでした。 

 Yさんは元々フランス料理のシェフをされていたのですが、結婚のときに「安定した職を」、という事で和食レストランに転職したのだそうです。 

 「いつか自分のフランス料理のお店を持つ。」それがYさんの夢です。 

 だから仕事が休みの日には、こうしてラーメン屋さんを借りて、オリジナルのフランス料理をお客さんに出しておられるのです。 

 その店にはYさんの夢に共感した、20代の和食の板前さんとイタリアンのシェフも休みを合わせて来ているので、色々な料理が味わえます。 

 前日の夜からYさんの家に集まって徹夜で仕込みをしながら、3人はずっと自分たちが目指す料理について語り合っているそうです。 

 たまたまお昼を食べていなかった僕はさっそく、ウニの乗ったスパゲッティと凍ったトマトのデザートを頂きました。 

 とても幸福な味のするそのお店に今度は代議士と行ってみたいと思います。(チュウ)

第596号 大西たかのり氏公認決定