第579号 2013年度定期党大会 

2013年3月2日 (土) ─

 24日、民主党の2013年度定期大会が開かれ、私が党改革創生本部・事務総長として取りまとめた党改革創生に向けた第一次報告、新綱領が採択されました。

◆民主党新綱領 
 民主党は、98年の結党時、「私たちの基本理念—自由で安心な社会の実現をめざして—」という文書をつくり、これまで党綱領としてきました。そこで謳われた「自立した個人が共生する社会」を目指すとの理念は今も変わるものではありません。しかし、政権交代を果たし、東日本大震災と原発事故という試練を日本社会が経験し、また、昨年の総選挙での敗北を受けた今、民主党が国民政党として再生し政権に再挑戦するために、原点を見つめ直し、目指すものを明確化することが不可欠であるとの考えのもと、新綱領を策定しました。 

 新綱領では、「我が党は、「生活者」「納税者」「消費者」「働く者」の立場に立つ」とし、未来への責任を果たす改革政党としての立場を明確にしています。「働く者」という表現から、労組寄りとの批判があるかもしれませんが、本来、「働く」ということは、若者や女性も含めた国民全員の共通の価値観・関心事項であるはずです。そのような国民一人一人の価値観・関心事項に寄り添いつつ、強者・既得権中心の立場に立つ自民党への対抗勢力として、民主党は、個人が尊重され、全ての人に居場所と出番がある「共生社会」を目指していきます。

◆党改革創生への提言 
 党改革創生に向けた第一次報告は、3年3か月の政権運営の検証と総選挙の総括を行い、それに基づく改革創生に向けた提言を盛り込んだものです。提言は、外部有識者や党所属国会議員、地方組織、自治体議員、党員・サポーターなど党内外から聞いた意見を最大限取り入れて集約、民主党政権が国民の期待に応えられなかったことへの反省を踏まえ、改革創生に向けた提言として、意思決定ルールの確立、国民の声を反映した政策作り等をはじめとする7項目の改革事項を提示しました。 

 今後、具体的な工程表をつくり、今夏の参院選、2015年の統一地方選、そして次期衆院選を標石にして、民主党が再度、改革政党として生まれ変わり、国民の信頼を取り戻すための党改革を進めていきます。

◆次期参院選に向けて 
 党を建て直し、「共生社会」という理念を実現するために、次期参院選は重要です。少子高齢化、グローバル化といった時代の流れに逆行する「国土強靱化」等、公共事業を中心とする古い自民党政治をけん制し、国会のチェック機能を機能させるためにも、与党過半数は絶対に阻止しなければなりません。 

 そのためには、高度な政治判断として、他の野党との共闘は課題の一つです。選挙区で野党が競合すれば、結果として自民党を利するのは目に見えています。困難ではありますが、理念・政策という筋を通しつつ、最適な戦略を考えた上で粘り強く交渉することが重要です。 

 参院選に向けて、私は党の参院選対本部・事務総長代理として全国行脚を始めました。魔法の杖はありませんが、現場主義で、党の信頼を取り戻す作業を地道に続けていきます。(了)

 

スタッフ日記「満員電車」 
 はじめまして、2月からインターンをさせていただいている中央大学の1年生です。昨年大学進学のために広島から上京し、現在は大学のある八王子に住んでいます。

 その八王子には高層ビル群などはなく、僕があこがれていた大都会東京を感じることがありません。

 しかし唯一八王子からインターンに行くときに「これぞ東京!」と感じるところがあります。それはズバリ通勤ラッシュです!

 駅が都心に近付けば近付くほど電車の中に人が入ってきます。つり革はあまりもてませんが、それでも人が多いので全く動けず、転ぶことはありません。しかもつま先立ちをしている状態で後ろから押されるという体勢を1時間近く続けないといけません。その上に朝が早くて眠いので、僕にとってはインターンで一日活動するよりアルバイトをするよりなにより電車の中が一番疲れます。 

 小学校から高校まで野球を続け比較的体力に自信のある僕でも体に疲労感がたっぷりです。一日を終えた時の疲労感の8割が満員電車による疲労といっても過言ではないかもしれません。僕は満員電車で東京の人の多さを一番実感しています。 

 それでもこの通勤ラッシュを乗り切ればインターンです。毎回緊張しながらインターンをしていますが、大学ではできない経験ができ、とても充実した毎日を送れています。これからも毎日通勤ラッシュで東京をひしひしと実感しながらインターンをがんばっていこうと思います!(ナベ・ワタナベ)

第579号 2013年度定期党大会