第571号 2013年 年頭所感

2013年1月1日 (火) ─

 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

◆怒涛の一年  
 昨年は、自公への政権交代による新内閣発足と、代表選挙出馬で慌しい年末となりました。思えば、昨年は一年を通じて怒涛の展開の連続でした。年初は社会保障と税の一体改革素案の作成でそれこそツノを突き合わせるような議論が続き、年度末には消費増税法案の最終決定局面で、大きく党内意見が割れる状況に至りました。6月には法案反対者が続出し、結果的には与党分裂となりました。それから、夏の代表選挙は野田総理の再選があっさりと決まり、その後私は政調会長代理として党執行部入りして総選挙のマニフェストづくりに取り組んできました。 

 11月の解散による総選挙では全国の応援に飛び回りながらも、自らの選挙区で必死の戦いを行い、小選挙区での勝利を得るに至りました。しかしながら、結果は衆議院で57議席の惨敗となりました。  

 総選挙後、野田代表辞任を受けての代表選挙は、海江田候補の出馬表明がありましたが、国民の皆様からの信頼を回復し、党を再生させるためには選択肢をお示しすることが重要である、との思いから自ら出馬をする決意を致しました。二度目の代表選挙出馬は、90票対54票での敗戦で、ほろ苦い一年の締めくくりとなりましたが、総選挙で訴えた「覚悟と決意」を示すことはできたのではないかと思っています。 

 党改革並びに復活再生は並大抵のことではありませんが、新執行部体制では幹事長代理として再び下野した民主党の再生・復活に全力で取り組んでまいります。

◆この国の課題 
 この国の課題は山積です。昨年夏に三党合意がなされた社会保障の抜本的検討は、国民会議が立ち上がりますが、8月までの期間で成案を得なければなりません。こうした国民生活に直結する問題に関しては、限られた時間の中で与野党が一致結束して取り組む姿勢を見せて行く必要があります。 

 また、消費増税の最終の閣議決定は来年の10月となる見通しですが、それまでに名目3%、実質2%の経済成長を果たせるような経済対策を打ち出すことが最も重要な課題です。大型の、本格的な未来志向の補正予算編成と年度を超えるであろう当初予算編成によって、景気回復の実現を図っていかなければなりません。これらは与野党を超えて取り組んでゆくべき課題であります。 

 そして、エネルギー・原子力問題や公務員制度改革など与野党の激突が予想される課題もあります。これらに対しても、是々非々でしっかりと国会の論戦を行って参ります。3年4カ月の政権与党議員としての経験を活かし、野党に転じても、しっかりと国民の命を守る、暮らしを守ることに全力を尽くしてまいることをお誓い申し上げ、年頭の所感とさせていただきます。 

 皆さまにとって、善き一年となることを祈念いたしております。(了)

 

スタッフ日記「戻ってまいりました。」
 また新しい年が始まりました。特に何も変わったことはないのに、周りの風景も、人も新年になるとどことなくすがすがしく感じてしまうのは不思議だなあ、と還暦を過ぎた今でもそう思います。 

 一昨年の中ごろから、国会事務所の「ジイ」として勤務をしていましたが、この年明けを以って再び奈良事務所に戻って参りました。 

 東京での生活もそれはそれで刺激もあり、楽しいものでしたが、やはり故郷に戻ってきた感慨には代えがたいものがあります。きれいな空気、のんびりした時間、ラッシュアワーの電車でギュウギュウ詰めにされることもないし、そして何より1歳になったばかりの孫と頻繁に会うことができます。 

 生まれたときから単身赴任が続いていたので、1歳といっても会ったのは数回のみ。こちらは携帯電話に事あるごとに写真を送ってもらい、顔が変わったり、少しずつ大きくなるのを楽しみにしていました(そしてその写真を他のスタッフに「どや、かわいいやろ」と見せびらかして呆れさせておりました)が、孫本人にその思いは伝わっているのやら…。それどころか、顔を覚えてくれているのかすら心配です。 

 よし、これからは孫のための「ジイ」として、今まで抱っこしてやれなかった分、存分にかわいがってやるぞ!と、すぐに痛くなる腰をさすりながら張り切っています。 
 
 今年1年、皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 

 そして、どうかよろしくお願い致します。(スギ)

第571号 2013年 年頭所感