第569号 4期目の任期へ 

2012年12月19日 (水) ─

 第46回衆議院総選挙は、民主党が議席を選挙前の230から57へと大きく減じ、一方の自民党が118から294へと大幅に増やす結果となりました。05年、09年そして12年の3回の総選挙での議席のスイングについては、得票数の差と議席の差にかい離が生じており、1人区で総取りの小選挙区制度の特徴を表しているものと言えます。 

 今回の特徴は、争点が明確にならなかった点だと思っています。民主党執行部は当初、野田代表と安倍総裁の「党首力の差」を訴え、その後に「古い政治に戻すのか?それとも改革を前に進めるのか?」と問いましたが、私には決定的に誤っているように思えました。 

 党首力の差を前面に打ち出そうとしたのは、11月14日の党首討論で野田代表が安倍総裁を圧倒したとの見方からの着想と思われますが、すでに世論調査では2党首に対する期待度は明らかに野田代表が劣っていました。従って、国民は討論における党首力の差を評価するのではなく、政権運営に対する期待として安倍総裁に軍配を上げているのであり、そこで党首力の差を示そうとしても無理があると感じました。そうした意味で事実を客観的に受け止める視点が欠けていたのかもしれません。 

 その後の「古い政治に戻すのか?」にも、私は違和感を覚えました。多くの国民の皆さんは民主党に期待した「新しい政治」に対し、その政権運営の手腕含めて厳しい評価を突きつけているわけですから、民主党が「古い政治がダメ」だと訴えても説得力に欠け、言い訳にしか聞こえないだけでなく、新しい政治に失敗したことへの反省すら見出せないと判断されても仕方がありません。いずれにせよ、これらの訴えが国民の皆さんに届いているようには思えませんでした。 

 私は、政治家として歩みだしたこの13年間の取り組みと、議員としての9年間、さらには政権与党議員としての3年2カ月余の活動の事実とその取り組みに対する覚悟と決意を訴え続けました。 

 とりわけこの9年間、野党時代から、政権交代などほど遠いと言われたときからこの奈良1区の衆議院議員として小選挙区から国会へとお送りいただいた有権者の皆様の想いを誇りとし、更に誇りを矜持に変えて取り組んできた政治活動について真摯に訴えました。 

 結果は、開票作業そのものが遅れたことによりNHKの当選確実の報が出たのが1時半近くとなりましたが、小選挙区での4期目の当選となりました。政党に対する厳しい審判が下される中、奈良における有権者の皆さんの信託を再度受けることができたことに心から感謝すると同時に、私自身、野党に転落する政党の一員として、その再生とこの国の未来のための取り組みに全力を尽くす新たな決意を胸に刻みました。 
解散後もマニフェストの責任者として東京に残り、また全国の応援に向かわねばならず、公示直前から福島、群馬、茨城、熊本、山口、愛知、岐阜、兵庫と地元を離れる時間が多い中、必死の想いでの訴えが届いたことを嬉しく思っています。 

 公職選挙法の定めにより、この紙面で選挙の御礼を述べることができず申し訳ありませんが、心は皆様のもとにあることを最後に記します。(了)

第569号 4期目の任期へ