第568号 総選挙の争点は?
解散となり、各党一斉に選挙モードに突入です。先週末は各党首が街頭などでそれぞれ他党への批判とあわせもっての舌戦が繰り広げられました。
小選挙区制導入後、これまでは事実上、政権交代可能な政党としての民主・自民という二大政党体制でしたが、今回においては14党乱立(現在)、かつ第三極も登場して完全に混戦、乱戦模様となって参りました。
このような状況下では政策論争よりもむしろポピュリズム偏重競争となりがちになるのではないかと危惧しますが、改めて今回の総選挙での争点について考えたいと思います。
◆5つの争点
16日の解散当日、野田総理は官邸での記者会見で、今回の総選挙の意義について「2013年以降の日本のかじ取りをどの方向感で進めていくのか。前へ進めるのか、政権交代の前に時計の針を戻して古い政治に戻るのか。前へ進むか、後ろに戻るか。これが問われる」として5つの争点をあげました。
第1は社会保障です。消費増税による財源の充当先として社会保障の充実を掲げてきた総理は、何よりもこれを最優先させるべきだと述べました。
2点目は経済政策です。相変わらずの公共事業施策を中心に据える党もある中、私たちはグリーンエネルギー革命、ライフイノベーションの実現、農林漁業・中小企業を伸ばすことにより、人への投資を重視し、民の力を育み、雇用を創り出し、働くことを軸とする社会を目指すとします。また、世界的な経済連携をより強化することも掲げました。
3点目は、エネルギー政策です。原発事故を教訓に2030年代に原発稼働ゼロを目指し、原発に依存しない社会をつくるために政策資源を総動員をすることを掲げ、脱原発依存の社会をつくることを問うとしました。
4点目は、外交・安全保障です。必要なのは大局観を持ち、冷静に現実的な外交・安全保障政策を推進する事です。強い言葉で外交・安保を語るような極論の先には真の解決策はありません。私達は健全なナショナリズムの下、排外主義には陥らず、冷静に現実的な外交・安全保障政策を推進し、覚悟を持って胆力と度量で相手の首脳と対峙していく、その決意をしっかりと盛り込みました。
最後の5点目が政治改革です。一票の格差の是正、定数削減に抵抗したのは野党であり、その打破のために解散を決断した総理は、真の改革を実現しようとしている力を見極めて欲しい、と語り、定数削減などの身を切る改革と、脱世襲政治の実現を問いました。
◆問われている政治の在り方
これらの争点設定の中で、納得頂ける点や、逆にピンと来ない点など様々あるかと思います。私は、前回総選挙でも、まさに政治改革となる企業団体献金禁止、行政改革の天下り根絶、経済対策としての高速道路無料化を訴えました。引き続き、政治の在り方そのものが問われる中、改革と景気の低迷を脱する経済対策、そして安心と安全のためのエネルギー政策を中心にしっかりとお伝えしていくつもりです。
広く皆さんの声に耳を傾けながら、自らの行動と発言に照らし合わせながら、今回の総選挙における争点を明確にして参りたいと思います。 (了)
スタッフ日記「平常心」
11月16日、衆議院が解散となり、ちょうど1ヶ月後の12月16日が投開票となりました。
多くの人が野田総理が党首討論で解散を口にするとは思いもしていなかったので、選挙となり慌ただしく準備に走っている候補者が多いとニュースで報道されています。
まぶちはスタッフにいつも「どんな状況になっても平常心で!」と言い続けています。そして、いつもと変わった事をする必要もないとも言われています。とはいうものの普段とは明らかに違う雰囲気の中、発送物やポスターの貼り替えなど、事務所はいつもとは違う雰囲気になってきました。
こんな時こそ私はいつも通りに丁寧に一つひとつの仕事を終わらせて、バタバタしないよう、心の中で深呼吸をし、「平常心」と自分自身に声をかけてから作業に取り掛かるようにしています。
毎回選挙になると多くの支援者の皆さんの熱い思いに後押しされて元気をいっぱいもらう私です。普段なら疲れるはずの作業も皆と一緒なら苦にもならないのです。それどころか同じ気持ちを共有でき目標に向かい、一丸となれるから選挙は楽しいとさえ感じます。
今回の選挙はかつてない短期決戦となりましたが、まぶち本人は勿論ですがスタッフ、そして多くの応援してくださる皆さんと心ひとつにして12月16日まで頑張りたいと思います。(エバ)