民主党耐震強度偽装問題対策本部
わが党は、かつてやたらと組織が多いと言われていた。とにかく、ワーキングチーム、プロジェクトチーム、部門会議、調査会、対策本部、NC、常任幹事会など、ありとあらゆる会議体が構成されていた。
前原代表は、この組織を見直して簡素な組織形態を目指すとして、ワーキングチームやプロジェクトチームを廃止した。この意図は、よく理解できる。
しかし、やはりさまざまな問題が浮上すると、その対応が迫られる。ある意味、野党第一党の存在感の提示の瞬間でもあるし、使命でもある。
対策本部は、従前の体制でも散々作られてきた。中には、ある人を遇する組織論で作られた機構まであった。こうなると確かに問題あると思うのだが、実際に今回、さまざまな事象の対処方法としては、やはり本部を作らざるを得ない状況に直面した。
改めて言えるのは、日々抱える課題が多いと言うことだ。
発生する問題について、国会が関与する場面が増えている。
立法機関としての本来の役割もさることながら、行政の執行に対する監視機能と、さらにもうひとつ加わっているような気がする。日々発生する諸問題に対しての「スタンダードな見解」が、国会に求められ出しているのである。
「スタンダードな見解」を、国民とマスコミの双方が求めている。「公的(式)な見解」を希求している「民」がそこにいる。
自らの判断、自己責任における判断、の前に、公(おおやけ)の判断を多くが求めている、と感じるのである。それを発する絶対的な必要性がなくとも、受け手が求めているという現実がある。
さて、そのためだけが理由ではないだろうが、今回も「民主党耐震強度偽装問題対策本部」が設置された。スタンダードな野党の見解を発するためか、それとも本当に対策を施せるのか国民が注視している。
またもや増えてしまった仕事のひとつである本部の「事務局長代理」を仰せつかって、会議の末席を汚してきたのであった。