母の日のプレゼント
2006年5月15日 (月) ─
母の日のプレゼントのカーネーションがないなぁ、と思いながら昨晩は自宅の夕食のテーブルについた。
久しぶりに家族全員(11人)そろっての食事。「まさか、忘れたんじゃないよなぁ...。」と思いつつも並んでる手料理をパクパク。
毎年母の日は、子どもたちがお小遣いから買ったプレゼントがリビングに置かれ、食卓にはカーネーションが飾られていた。
男のくせにと言われると恥ずかしいが、実はこう見えて花が好きなのである。食卓や玄関、もちろん事務所でも花があるとうれしくなる。
だから、アレッ、どうしたのかな?と思っていたのだがやがて、「この料理、私たちがつくったんだよー!。」子ども全員の声。
6人で皆で、夕食の料理をつくったそうだ。そっ、母の日のプレゼントは「夕げのしたく」、お母さんやおばあちゃん(義母)への「家事のプレゼント」だったのだ(!?)。
「お母さん、これが一番、うれしいわぁ〜!。」と目を細めて料理に手を伸ばすヒロコ。「モノはいいわ、お母さん要らないから。お小遣い大事に使ってネ。」と続ける。
なーるほど、ヒロコからのリクエストでもあったのか。
ま、でもお母さん喜んでいるんだからヨカッタネ、と食事を平らげる。
母の日のプレゼントは、何でもいい。心さえこもっていれば。
そう、一人合点をしながら、「じゃぁ、俺はおばあちゃんと昔話でもしようか...。」とアルツハイマーで、息子の記憶はもうない、おばあちゃん(母)の部屋に入り、ベッド脇に座り込んだ。
「後片付けも、お願いネー!」のヒロコの声に、台所の方から、「ハーイ!!!!!!」の6人の珍しく「良いお返事」が返ってくるのが聞こえた。
母の日のプレゼント