政治は誰のためのものか

2006年3月23日 (木) ─

 土曜日の第9回民主党県連大会で、第4代奈良県連会長に就任した。

 当然だが、民主党県連の歴史はまだまだ浅い。

 発足時は大ベテランの今は亡き吉田之久参議院議員を会長とした。その後、衆院選で敗れはしたが政治経験の長い前田武志前衆議院議員(当時)を二代目会長とし、2年8ヶ月前に知事選出馬のためいったん党を離れた前田会長の後を受け、現職1期目の中村哲治衆議院議員が三代目会長となった。

 そして、昨年9月の総選挙で議席を失った中村会長からの辞意を受けこのたびの私の会長選出・就任となったのである。

 責任は重い。

 来る統一地方選、そして参院選と来年の大きな選挙での勝利が大命題である。

 さらに、何よりも失った信頼の回復がもっとも大きな仕事でもあると思っている。

 就任演説は、久しぶりに気合が入った。

 政治は誰のためのものなのか!?。改めて、党員・サポーターの皆さんに問いかけた。

 いつの間にか、永田町の住人しか見えなくなってしまっている今の政治家たち。

 極端には一部のものの利益しか追求しない政治家など、論外ではあるが、それでも一方で、政治は弱者のためのものと言ってはばからない政治家も、もう一度考えなければならない時にきているのではないか?。

 私は、耐震強度偽装問題で多くの国民の皆さんのご声援をいただく機会があった。そのときに、多くの皆さんがまったく偶然だが、同じ言葉を私に投げかけた。

 「正義」の二文字。

 「正義を貫いてください。」、「正義のためにがんばってください。」。

 本当に、多くの激励をいただいた。そして、知った。こんなにもたくさんの方々が、政治に対して「正義」を希求されているのかということを!。

 政治は、すべての国民のものである。そして、政治は、国民に共通する、時代を超えて変わることのない普遍の精神へと向けられなければならないものであることを確信する。

 永田町の政治家の顔を思い浮かべながらの政治からもはや一刻も早く脱却し、そして、永遠不滅の真理のために語られなければならない。

 今回のさまざまなご批判を受ける状況は、民主党が完全に見るべき、耳を傾けるべき方向を誤ったことよるものである。

 もう一度、地方組織から立て直す。しっかりと、国民を見て、そしてその声を聞き、誰のために自分たちは政治を行おうとしているのかを、議員も候補者もスタッフも皆が一様に共通の理解を得ながら、必死の発信を行っていく。

 民主党の、県の代表として、責任を持ってメッセージを発信していく。

政治は誰のためのものか