強行採決中止

2007年6月1日 (金) ─

 午前中の、内閣委員会の攻防は熾烈だった。

 徹夜明けだなどとは言ってられないほどの緊張感に満ちた委員会室。テレビカメラの放列とあふれんばかりのギャラリーは、二日続けての強行採決が行われるかもしれないとの話を聞きつけた、マスコミや関係者(天下りのか!?)たち。

 総理出席での質疑は、細野代議士(敬愛込めて、ゴーシと勝手に呼んだりしてるのだが)と昨日に分担した30分のもの。安倍総理は予算委員会以来なので久しぶりだが、なんとなく顔色悪いなぁ。やはり、参っているのかな?。などと思いながら質疑の順番が来る。

 ゴーシがいい感じで、鋭く総理に切り込む。ネタは歴代の社保庁長官の天下りについて。社保庁に関しては「消えた年金」で今最もホットな話題であるがゆえに頭に入ってきやすい話だ。総理の答弁も曖昧で、激しい野次に逆に総理が切れる。激しい応酬の中、時間が足りなくなってくる。理事のケンタに、「僕の時間を使ってもらって!」と告げる。
 
 何度も審議が中断しながら、順番がまわってくる。

 僕の質疑は少々地味だが、キチッとロジックで攻めようというもの。テレビ入り向きの質問ではないが、むしろ答弁の曖昧さを際立たせようという狙い。多少、説明が多くなるのは仕方ないが論理構成を聴衆に理解してもらわねば、最後の詰めが甘くなってしまう。やはり、聞いている人に理解してもらって、「なるほど!」と頷いてもらわねばいけない。

 少々、時間が足りなくなるがそのまま続行で、審議が中断。室内は、怒号がが飛び交う。いつ動議が出てもおかしくない雰囲気が漂いだす中では、ガツン!といくしかない。

 久しぶりだな。こういうの。

 予算委員会以来、選挙応援、法案作成、答弁とチョット違う畑だったんだけど、まぁ、やはり厳しい質疑はオモシロイ。

 結局、質疑終局の場面でさらに混乱して、今日の採決は見送られることになった。とりあえずの頑張りが効いたか。午後も引き続き質疑となったが、採決は来週に持ち越されることになった。

 とりあえず、「天下りバンク創設」などのトンデモ法案の成立を阻止できたことにホッとする。

強行採決中止