市井の反応

2007年11月20日 (火) ─

 愛機レッツノートR5の機嫌が悪いのと、不精が重なってしばらくぶりの日記となる。

 先週は週初めは森本哲生代議士のパーティーで三重、そして上京してテロ特採決に道路特定財源についての検討や秋田の新直轄方式高速道路建設についての知事ヒアリングなどで追われ、週後半は安保委開会であったが大阪市長選挙の応援要請で急遽差し替え対応と、バタバタだった。

 週末は、香川の植松恵美子参議院議員をゲストにシビックミーティングに天下国家を語る会、さらにはミニ集会で地元を飛び回る。

 地元の反応は、なかなか興味深いものがあった。

 やはり、テロ特への関心は低い。それぞれの立場でものを言われているので、一概には言えないかも知れないが、多くは政局マターだと思われているようだ。

 安部総理辞任の直接の引き鉄は自衛隊による「給油」だとされた。そして、党首会談設定の議題も「給油継続新法」だった。さらに小沢代表の辞意表明も、政策協議とされる「自衛隊派遣」に対する政府との合意と連立が原因だった。

 つまり、このテロ特に対しては政局が絡(んだ)むために国民からは、「政治家同士の権力闘争」にしか見えないようだ。重要な外交問題が「政争の具」に化してしまう状況というのは不幸な話である。

 守屋前防衛次官問題も、額賀財務相や久間前防衛相の問題も同様に見られてしまっている。マスコミの反応と市井の反応の違いを敏感に感じ取らねばならない。

 一方、市井の反応がそのまま結果に結びついたのは大阪市長選挙だった。応援に入った段階で、勝利を確信した。平松候補の訴える政策は抽象論過ぎるきらいはあったが、何よりも大阪市民の現職市長への不満圧力は相当に高まっていることがすぐさま実感できた。

 その意味では、44年間助役出身市長が続いてきた大阪市政を変えるには、しがらみのない民間出身の平松候補という受け皿がピタリとはまった。

 ただでさえ反権力、反中央の気質が強い「なにわ」の街。僕自身10年近く大阪で暮らしたが、もともと政治とは一線を画す、お上に頼らない土地柄だと思っている。まさに「財布」の話が中心となるある意味「正直」な「建前」のない、「人間味のあふれた」街なのだ。

 その大阪で、現市政に対して「ええ加減にせぇ!」という怒りが溢れているのを実感した。街宣車の中で、歩いて辻々で、店から飛び出してこられる人の顔に切実なるものを感じた。「選挙?、そんなもん、いらん!いらん!」と言うてたオッチャンが、「あいつだけは、代えんならん!」とはばからない状況が起きていた。

 平松候補圧勝の土壌は既にあった。民主党推薦ということで、月曜日の朝立ちでは「良かったねぇ」と声掛けいただいたが、僕としての捉え方はいたって単純。

 「勝った選挙」は「今後に大きな弾み」、「負けた選挙」はオッパッピー風に「そんなの関係ねぇ!」

市井の反応